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地中海の海岸に遊ぶ

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海岸で休暇を過ごす人と山間で過ごしたい人の二週類が居ると言われる。パートナー探しなどでもよく呟かれる文句である。個人的には圧倒的に山人間なのであるが、実はそれ以上に海岸で興奮してしまう性質なのである。それを改めて自覚した。

出身地の神戸は海と山なのでどちらにも馴染みがあるのだが、海で遊んだ覚えは残念ながら少ない。もはや遊べる場所が多くあった時代ではなくて、埋立地と高速道路の建設ラッシュの時代であったからだ。それでも小学校では放課後に何処そこの浜に行ってという話しは耳にした。

今回の南仏旅行も昨年に続いてガルドン河畔の岩山を攀じていただけなのだが、天候が不安定で、ネットの天気予報から思い切ってスペインとの国境近くへと遠征した。南仏にはマルセイーユ近郊のカランクなどの海岸の岩場が昔から有名であるが、天気予報からバルセロナの方面へと西へと車を走らせた。

途中のモンペリエーなどは晴れ上がっていたが、一部は雨が降っていて、さてどうなるかと思ったが、入り江の関係で独自のミクロクリマが交差していて、とても興味深かった。半島を走らせて入り江が見えると感動した。地中海は何年ぶりだろうか?前回はカンヌへと仕事で飛んだ時だった。

欧州での海は、大西洋であり、北海であり、東海であり、地中海である。心の高鳴りは、ドーヴァーを渡る英国人にも感じたが、どうも個人的にも同じような気持ちがあるようだ。

10KM以上続く海岸の大きさは、ボルドーでの大西洋の大きさとは異なるが、初めて地中海の大きさを感じた。カタルニアからの観光客もいたが、とても気持ちの良い海岸であった。メドックと同じようにコルビエール・マルティムと呼ばれる石灰のワイン地所が半島に広がっているが規模は大分小さい。

それでもロゼなどはとても色薄く仕上げられていて、とてもスムースな白ワイン並みになっているのは良かった。赤もグレナシュなどから出来上がっているようでアルコールが強いのはランゲドックの特徴だろう。

岩場は大きくはないが、河川に広がる岩場とは異なっていて、とても構築的で、同じ石灰ながらむしろユラ山地やドロミテなどの構造に似ていてとても練習になる。意外に容易にグレード付けされているルートが登り甲斐があったりするのはそうした理由である。日帰りの遠足であったが、短いながらも七ルートを登れたのでとても嬉しかった。



参照:
原発銀座で息を吸えるその幸福 2011-04-26 | アウトドーア・環境
原発銀座の四つの水蒸気塔 2012-04-08 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2012-04-09 04:08 | アウトドーア・環境 | Trackback
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