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被曝が不健康な医療保険

首相官邸前再稼動抗議行動の中継などを見ていると恐怖に慄いている善良な市民の姿がある。当然のことであろう。311以前も以降も正しい情報を与えられず、多くの人はその得体の知れぬ恐怖に襲われているのだ。

福島の棄民は、明日は吾身だと居ても立ってもいえられないに違いない。再稼動阻止に向けてまだまだこれからの国民的な大運動が繰り返されるに違いない。兎に角先ずは電気料金の自動引き落とし解約、遅滞・不払い運動に尽きる。

合衆国の内科専門誌アーチンターメッドが、CTスキャンの多用を警告している。その被曝量は通常のレントゲンの何百倍もの量になり、被保険者の三パーセントにあたる者は年間の原子力発電所従事者の年間許容量50ミリシーヴェルトを遥かに超えて被曝していると言う。

そうした医療の現場状況は、年間2800人の合衆国の女性をその被曝から乳癌へと導いていると、IOMの報告書10.1001は更年期のホルモン療法とレントゲン医療の影響として警鐘を鳴らしている。

合衆国では年間七千五百万件のCTの使用が数えられており ― 高価な医療機器は数を動かさないと償却出来ないのである、欧州では至極抑制されている。恐らく公共保険天国の日本はこの比ではないであろう。ランセット誌が発表したように、子供へのCTスキャンの使用は白血病と脳腫瘍を誘発すると発表している。

正しい情報が得られてこそ、初めて正しい判断がなされる。特に医療現場でのCTスキャンの使用は、副作用が大きいので、実用不可欠の場合にのみ利用されるべきで、そうした了解無しに多用されるのは公共保険制度の最大の問題点であろう。公共医療保険や年金制度は、低所得者に対してのみ運用されるべきものである理由はここにもある。

つまり、公共保険制度とは政治権力者や役人やその他の業者のために存在するシステムであり、明らかに社会主義的な弊害が現在のグローバルなシステムに組み込まれていて、こうした不健康なシステムを解消するには小さな政府と規制の撤廃による市場の自由化しかないのである。



参照:
前近代の取り込みは医学の発展 2011-03-02 | 数学・自然科学
癌治療に漢方を組み合わせる効用 2011-02-24 | 数学・自然科学
腹具合で猛毒を制する 2008-01-17 | 生活
医者・薬要らずの信念 2008-01-11 | BLOG研究
by pfaelzerwein | 2012-06-20 21:37 | 生活 | Trackback
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