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暑さでのびそうになると

大分の暑さである。昨年よりは暑いが、四日ほど摂氏30度を超えたが既に入道雲が出てきていて、金曜日から週末にかけて大荒れとなりそうである。

今年の激しい気象そのままであるが、すると一ケタ台の気温になるので寒くなる。これがクライマックスで後は残暑となりそうだ。

乾燥していたので室内は窓を開けていても快適であったが、雷雨が来るまでは少し蒸し暑くなりそうである。それでも乾燥度が違うので身体が楽である。

そうした夏日に六月の転落の最終報告書を作成している。何処に出す予定でもないが貴重な経験なので徹底的に調査して、道具の疲労や仲間の今後の参考にして貰うつもりである。

ニュートン力学での考察となるが、久しぶりにフックの定理などを使って、ザイルの伸びとその仕事などの式を扱い、中間支点への加重ヴェクトルの計算と、ザイルの伸び率や推測できる固有の定数から転落の力学を吟味した。

やはり摩擦を考慮すると、中間支点への加重は145%ほどとなっていて、ザイルが吸収したであろう5.35kNを大きく超えて7.75kNに達していたように思われる。打ち込み型のハーケンだったので、いずれ交換しなければ折れてしまうだろう。三度も転落したのだから、大分弱っている筈だ。場合によっては広報・修復する必要があるかもしれない ― そもそもボルトではなしにハーケンのままにしているのが問題だ。

ザイルに関しては、伸びていた全長を使いきれたとは考えられずに、墜落係数は矢張り1に至っていたようだ。逆に、60mザイルの10mを切り取ればもう一方からスポーツクライミング用に結構使えそうである。その必要はないが20m切れば、完全な氷河用のザイルになる。

身体に殆ど衝撃を感じなかったのは当然で伸びも恐らく2m以下だったような印象で、計算上の1.8mも可也いい線の数字と思われる。

兎に角、これで新しいザイルを注文して、なんとか事故処理の山場を越えられそうである。



参照:
バンジージャムプ並の転落 2012-06-18 | アウトドーア・環境
リハビリのパラフレーズ 2012-06-21 | 生活
楽天主義に誘惑された 2012-07-12 | 歴史・時事
by pfaelzerwein | 2012-07-27 03:47 | | Trackback
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