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自主練成の方向性の正しさ

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週末はアルゴイの山で過ごした。厳密にはオーストリアであるが、国境に近い。その分、アルプス地方でもまだ標高も低く、2000M級なので日本アルプスに似ている。

日本の山で比較すると、北アルプスの穂高岳群であろうか。前日まで気温が低く雪が積もっていたが、気温が上がり大分消えていたお陰で、クライミングを楽しめた。

それでも石灰岩特有の滝場のような場所は乾いてはいても、陽があまり当たらなくて指先が冷たかった。特に土曜日の午前中はガスが掛かって久しぶりにアルピニズム的なクライミングとなった。

経験の足りない仲間が梃子摺ったのも理解出来る。天候の関係からリュックサックも担いでいたので、特にチムニー登りなどは総合力が要求される以上に、石灰特有のルート取りを知らないと不安で堪らないだろう。

今回は予定されてたライヴァルが不参加となったのでとても残念だったのだが、クライミングではなくアルプス登山の経験のある者と初めてザイルを組めて面白かった。細かな技術的なことには色々と注文を付けたいところであるが、無駄な力を使うことなく勇敢に登っていく姿はとても清々しかった。そしてなによりも体力があるので、危なげが無いのが素晴らしい。

自分のことを考えると、日曜日はコムパクトなルートを登ったが、天気が良く懸垂下降するので靴も水も持たずに、技術的には出来る限り省エネ登攀を心掛けて上部の核心部に備えたが、少し肩透かしであった。

同じような経験を積み重ねながら、三日目でありながら疲れなく登ることが出来て明らかに底上げが確認できてよかった。この一年間の訓練が実を結んできていることは明らかで、方向性の正しさを実感したのであった。



参照:
永いフィットネスの精華 2009-07-17 | 生活
観光資源の無かった田舎の村 2009-07-18 | アウトドーア・環境
草臥れ果てた一日の成果 2012-08-09 | 生活
by pfaelzerwein | 2012-09-17 17:41 | アウトドーア・環境 | Trackback
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