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産地偽装への疑心暗鬼

日本から荷物が届いた。ついでに福島後の初めてのお茶を注文した。もちろん産地などを厳選したのであるが、産地偽装などを避けるためにその中でも信用のおけるものしか購入しない。一袋は所望のものではなかったので日本へ送り返す予定である。

日本の特に関西の人に、先日電話をしたとき、そのような感覚は全くないことに気がついた。全く気にせずに可也汚染された高額の食糧品を喜んで摂取していることが分かった。なるほどそれしか食べるものがないのであるから、汚染された食料品を受け入れなければいけないのは理解できるのだが、あまりに行政やマスメディアに騙され続けているのが良く分かった。

田中龍作ジャーナルを読むと、そうした日本の状況は犯罪だとする見解が紹介されているが、正しく、そこにあるのは今も騙されているか、騙されていないかの相違だけである。

汚染された食糧しかないわけではなく、大々的に食糧を輸入すれば何とかなるのだが、そのような予算は全く使えないのが日本の行政組織である。もし日本国内の食糧需給が輸入品で足りたとしても ― もちろん電話で友人が語ったように中共産の輸入品の方が危ないかもしれないが ―、汚染された農業生産品をどのように処分するかの問題となる。これに関しては、散々叩かれた小出教授の「六十歳以上に食わせろ」の意見は先を見越した熟慮の末のものであったことを今皆気がつくだろう。

チェルノブイリ惨禍を思い出せば分かるが、甲状腺異常の原因はその後に流通していた牛乳の汚染であったのだ。ヨウ素はなくても今後はセシウムの濃縮などは、特に森や淡水魚を中心にして、そして一部の海産物では途轍もない汚染状況となってくる。このまま知らぬ顔をして日本人が生きていける筈はないのである。



参照:
カルディコット博士 「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」 (田中龍作ジャーナル)
過剰なのは海草摂取だけか 2012-11-21 | マスメディア批評
3.11以後世界は変わったのだ 2011-07-31 | マスメディア批評
決して侮れないネットワーク 2012-05-23 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2012-11-21 23:54 | アウトドーア・環境 | Trackback
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