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シャワーが乾くのを待って

朝晩は雨が降る。そして時間をかけて青空が見えるようになって、今度はシャワーが降り注ぐ。そのような週末で明らかに冷たい空気が入ってきている。それでも土曜日には登ることが出来た。

昨年から石切り場の延長で使える小さな岩場に出かけている。あまり大きな本には紹介されていないので週末も比較的空いているからだ。そしてなによりも遠くないので雨が降り出しても戻ってくるだけである。

前日に行ったレープホルツ醸造所の地所を左右に見ながら谷を這入って行くと、青空は見えなかったが視界は効いていて、地面が渇いていたので登れると思った。今回は自分が皆を調整して場所などを決めたので先ずは登れることが重要であった。

二グループに分けれて登ることになったが、昨年は夫人の死亡などでご無沙汰していたBASFの教育係の農民と密かに呼ぶ彼がなかなか良い登りをしていたようだ。五級までのところで確実に登るのが彼の実直で固い性格なのだが、それはそれである程度の経験を積んでいて、それを既に発揮しているのである。彼が引っ張って行ったのは眼鏡親方であり、その差は経験と言うほかない。

こちらは今年初めての岩場であり、昨年出来なかったところを片っ端から片付けていくのだが、流石に六級上の二つは小さいながらも、各々二度目と初見で、キッチリとリード出来た。昨年からすると明らかに難易度で一級以上上がっている。しかし完璧にレッドポイントといかないのが現在の程度の限界を語っている。

その後正面の大きなルートを登った。農民が初見でリードしていたのだ、自分にとっては最後のハーケンへのクリッピングが遠過ぎて、ひっくり返りそうになって怖い。それを掛けてしまうと、正面突破の六級に近い場所も熟せた。因みに農民はカラビナかハーケンを使ったようだった。正しく彼の限界の領域である。

そのルートを何回か登って貰っている相棒の医者にリードして貰おうと思ったがシャワーが降り出した。さっさとトップロープで登って貰う。最後のところも右へと逃げていたと記憶する。

その後シャワーが十分ほど続いたが、陽が出て乾くのも早かった。簡単なところから散歩がてらに再開していく。そこで初見のプレートの岩場を登り横へとトラヴァースして記帳する。何か背の低い場所で、オヴァーハングの下であるから馬鹿らしくて登っていない場所であった。そのプレートには七つ位のルートがあるので今後のお楽しみである。懸垂下降のついでに、登ったのが七級上の摩擦登攀で、取り付の被っているところから上に上がるまでが難しかった。更に上部斜面が極限の摩擦登攀なので難しかったが、靴も良く岩が渇いているので右から左からの二通り登った。真ん中を真っ直ぐは其の域を超えそうである。流石に相棒は左側の難しい方は最初から諦めていたが、右側の方では重要な脆い手がかりを壊していた。

親方に楔の選択について自分の考えを示したが、どうもそうではなかったようだ。それでもそのように意識したためかどうか、自分の選択が少しずつ的確にあってきているような感触も得た。もう少し努力してみよう。



参照:
秋へのスパートが楽しみ 2012-08-12 | アウトドーア・環境
九々のような楔の練習 2013-05-10 | 生活
by pfaelzerwein | 2013-05-13 00:00 | アウトドーア・環境 | Trackback
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