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持続性の無い文化の担い手

事件の陰にはシナ人がいる。シナ人の世界での「活躍」からすれば当然のことで、特に合衆国やニューヨーク周辺ではシナ人が居なければ成り立たなくなってきているに違いない。シナ人は既に影の主役である。

ここでも既にアートランドホテル蓼科に併設のマリー・ローランサン美術館閉館の話題に関連して、その偽作騒動の影響の疑惑を伝えたが、まさにその偽作の主役が判明しそうだというのである。

ニューヨークのクイーンズに住む73歳になるシナからの移民が、その偽造に勤しんでいた板可能性が高くなっていて、例年とは違う事情で奥さんとともに里帰りしているというのである。移民四十年のこの男は、言葉も不自由で生活も儘ならなくて、近所の人によれば、あまり見かけることも無く、室内で仕事をしていたという。そして、時々高級車で人がやってきて、絵を持ち出すのではなく絵を運びこんだと言うのである。

恐らく彼が多くのモダーンな絵画、それも合衆国で十五の屈指に含まれるような作品を偽造していたに違いない。そしてそのような作者は、欧州におけるベルトラッチだけでなく、世界中にこうした類例がたくさん似るに違いないのである。本人は一作品について数千ダラーしか受け取っていなかったというが、末端価格は六十億円にもなっているのである。

そしてマンハッタンのアッパーイーストサイド19のクノエドラーギャラリーに、マザーウエルやポーロックらの新発見の作品を持ち込んでいたのが依頼主とされるメキシコ女性グラフィラ・ロザレスで、スイスに居住する息子などによってそれらの絵画は欧州でも売買されていて、スペインの口座の脱税容疑で既に起訴されている。

しかし、そうした犯罪構造には、なにも悪徳商人のみが暗躍しているのではなく、フリードマンやヴァイスマンと呼ばれるようなロバート・マザーウェル本人が創立したデダルス財団の専門家がこうした偽物を紹介して売りつけていて、そうした中間マージンですら40億円相当になるとすると、扱う人物の社会的信用などはこうした金額の前にもはや意味を持たなくなる。当然のことである。

なぜこうした偽作売買の犯罪に興味が湧くかは、新聞が伝えるように、そもそもベルギーのヘッジフォンド代表のラグランジェラが投機的な興味を示したことで、ポーラックやマルク・ロスコ、クライムらの現代絵画が高騰した背景があり、それをして実の無いところの価格変動として絵画と株価が並行して挙げられる。そのことが本質的な問題なのである。

マクロ経済学では、そうした架空の需要をどのように定義するのか知らないが、市場における需要や経済的な実質が無くとも、投機することで基礎価格があがり、その売買でその利鞘がそれに伴って拡大するから、実質などは全く関係がないのである。こうした経済や文化に持続性がないことは明白なのである。



参照:
偽造する人、商う人、騙される人 2012-01-22 | 文化一般
市中で鬩ぐ美術品 2006-08-29 | 文化一般
Beltracchi auf Amerikanisch, Niklas Maak, FAZ vom 20.8.2013
by pfaelzerwein | 2013-08-21 20:02 | 文化一般 | Trackback
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