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数えきれない小役人的味

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12月にフランスのスーパーで購入したロゼを開けた。モンペリエ周辺のランゲドック地方の2012年産のワインで、葡萄品種はシンソートとシラの二種類である。そういえば一昨年そこらの海岸のワイン地帯の中で登ったのを思い出す。勿論この手のワインも飲んだ筈だが全く忘れていた。

このロゼの良さは、日本感覚の下味の支えに果実風味が酸味と共に綺麗に乗っていることで、楽しめるロゼなのだ。数えきれないほど南仏のロゼを飲んだが、ロゼダンジュなどと比べるとただ快適なだけなので記憶に残らないものが殆どである。その中でこの風味だけは印象に残ったのである。

中華に良し、二日後でも酸化しきっていおらず、ロゼとしては比較的高価の5ユーロ以下の実力を十分に示していた。先ずは、エビのバンドヌードルカレー風味クリームソースに合わせたが、全く問題なかった。夏のサラダよりもコクのある食事にも合うロゼであった。

先日のラディオで、ミュンヘンで見つかったギロティンが、最後の処刑者である白バラ事件のゾフェィー・ショルの首を撥ねたものだという可能性があるということだった。DNA反応などを調べれば確認できるのだろう。流石に、ナチの手下となっていた法曹関係者も若い娘の首を撥ねることには抵抗があったようで、それを出来る限り避けようとしていたようだが、そもそも官僚主義の中での小役人は適当に口実を付ければ何でもやらかす好例で、その後も抜け抜けと定年まで任務を遂行し続けるのである。



参照:
地中海の海岸に遊ぶ 2012-04-09 | アウトドーア・環境
観念は自由、限りなく 2013-11-09 | 文化一般
by pfaelzerwein | 2014-01-17 18:18 | ワイン | Trackback
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