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求められる汎用性と調整力

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先日チョークを注文した。初めて購入したチョークボールがかすかすになってしまったからである。最初はばかすかと手についた粉が、殆どつかないようになってきたからである。こういうものかと思ったが、あまりに不経済な感じなので、よさそうなものを探した。するとザイルのベアール社が出しているので、それを探すと送料などを含めて、ミュンヘンのシュスターに辿り着いた。先日エーデルリット社の安全ベルトを送り返したところだった。

二袋で十ユーロもしないのに送料無料では悪いと思って、バンドシュリンゲを同時に注文した。11ミリ幅以上のものをイタリア製ロールンロックと使いたかったのだ。エーデルリットのダイニーマの120CMものがあったので、これを使おうと思った。実は今までマムムートのチェーンを使っていたのだがその重量が110Gを超えていて、最近は使いにくいと感じ始めたので ― 実はそれを人工登攀にも流用できると考えて購入したのだったが、今やそのようなアブミが必要な局面で様々な方法が使えるので必要なくなった事情もある ―、その代わりにバンドシュリンゲ47Gとロールンロック80Gをあわせて使うことでより汎用できると感じたからである。

特に新しいペッツルの説明書では、ドイツ式の懸垂下降時のプルージックの使い方がもはや推奨されていなくて、フランス式の同じ場所からのプルージックが図示されて推奨されているからである。勿論フランスの会社だから当然なのだが、メーカーの推薦を今後採用することに決めたので、その時の長さ調整にロックンロールを使ってみようと考えたのだ。ドイツの指導員とは議論が生じそうであるが、メーカーの正しい使い方を主張としてみよう。

そこで、このバンドシュリンゲを使うのと同時に、所謂縦列確保支点連結方にもサブのシュリンゲとしてこれを同時に使えて、更に必要ならば中間支点にも使えるようにするのだ。勿論、非常時にはロールンロックをプルージック登りに使えば、本格的に中空のザイルを登ることも可能になる。

月曜に夕方少しだけボールダーに立ち寄った。めぼしい成果はなかったのだが、ブライトヴァントの一番簡単な場所を試してみた。前回よりも三手ほど先に進められたが、最後の乗り越しまで行かなかった。それでもその前の動きは我ながら芸術的だと思える一手で、このようなことが身につくと名人に近づきそうである。思い描く一挙手一歩と身体の動きの調整は、その見る目を養うことと同時に極限までの調整力に近づくのでスポーツの醍醐味でしかない。ボールダは、正しく腕力とは対極にあると思ったが、同時に其処でであったボールダ御兄さんと話していると、やはり身体をフィックスして押さえつけるだけの体幹の強さが求められているようだ。



参照:
欲しかった大人の玩具 2013-08-02 | アウトドーア・環境
アメリカ製の素晴らしさ 2013-10-09 | テクニック
by pfaelzerwein | 2014-03-18 21:42 | テクニック | Trackback
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