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小荷物とともに届く招待状

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小荷物とともに知らないところからの手紙が入っていた。どうせつまらないものだろうと思ったが、Mcと読めたので誰かなと思った。立派な封書である。よくみるとマックラーレンと書いてある。アイルランドなどには知りあいがいないので一瞬思い当たらなかったが、そのロゴが車を想像させた。案の定彼の高級車の試乗への誘いである。

それにしても資産家と思われている訳でもなく、高額所得者とされている訳でもなく、超高級車を所持している訳でもない。詮索すればスポーツカーに乗っていたことがあることぐらいだろうか。名前やその名声は知っていても価格は知らないがフェラーリの方が身近な存在であって、そもそもポルシェを購入する予定すらない。

何の間違いで案内を寄越してくるか知らないが、個人情報を集めると購入の可能性が無い事は無いということなのだろうか。そもそも資金も無いが、こうしたスポーツカーを今後購入する可能性があるかというととても可能性は少ないように思う。たとえ四千万円ほどの金が自由になるとしてもウィッシュリストの上位にはスポーツカーは入らない。

ある年齢になると若い頃の夢を捨てられずにそれを追い求めるような高齢者が少なくないのは分っているが、あと二十年以上経ったときにそのような気持ちになるとは全く考えられないのである。そもそも動体視力が落ちる一方なので高速で走る楽しみなどは無く、少しでも早く目的地に燃料を節約しながら到着して、時間とエネルギーを節約することぐらいしか考えない。

スポーツカーの居住性やその視界などは決してよいものではなく、運転感覚も緊張が勝つものなので全く現在の心境からすると受け入れられないものなのである。もはやBMWですら走り心地は気持ちよいのだが、なんとなく飛ばすことに喜びを感じてしまいそうなので否なのである。

週末以降体調が良くない。胸辺りが若干重苦しく、嘗ての胸の痛みのような感じが若干再来している。胃の調子があまり良くないのは先週辺りから感じていたのだが、ここに来て全身症状が悪くなってきた。沢沿いの奥が閉鎖されていることもあり短く走ったが、変化はないのだが、一汗掻いて気持ちよくといった感じにはならないのである。当然の事ながら食欲も落ちているのだが、体重がなかなか減ってくれないのは発汗量が少ないからであろう。

さて小包には前日発注したシュヴァルツヴァルトのクライミングガイドブックと紛失した変形楔一つが入っていた。日曜日は天気が悪くなりそうなので、使えないかもしれないが、態々二時間も走っていくのなら序にその辺りの花崗岩の岩場も見て来たい。更に天気が悪ければ手作りのグラスで割れた赤ワイングラスの補充もしても良いか。

兎に角、超高級車に大枚を叩くような余裕があるならば同じ金額を寄付すれば助かる文化事業やその他の活きた使い方が幾らでもあるのだ。そもそもアウトバーンでさえ十分にスピードも出せない乗り物を所有しても全く意味が無いのである。巡廻速度が飛躍的に上がるような車両ならば経済的価値は十分にあるのだが。試乗の機会があれば面白いかなと思う反面、この車の顧客になることはありえないと、ワインのそれと同じで試乗することも無い。また電話が鳴り響くのだろうか、乗り換えの時期とされるとどうしても騒がしくなる。



参照:
十二年超えを一杯走らせる 2013-09-25 | 雑感
いってしまい勝ちな銀の楔 2014-10-02 | 生活
by pfaelzerwein | 2014-10-02 18:48 | 雑感 | Trackback
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