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石灰が詰まるか、花崗岩か

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中国からの旅行者が日本で沢山お買い物をするのはよく話題になる。炊飯器やドライヤー、便座などが人気商品らしい。そのなかでビデ付の便座は持ち帰ったシナで思うように使えていないことが多いらしい。そのようなことは日本のメディアでは読んだことがなかったが、実はシナは硬水が多いので石灰が詰まって上手く使えないらしい。

如何にも日本の商品があまりに微妙過ぎて日本国外では使いにくいよことがあることがここでも示されている。欧州でも日本のそれをまねたシステムが昨年度から市場を開拓しているようで、日本のそのものが使いにくいことで、日本製がそのまま市場を築けなかったことを示している。

アルザスのリースリングを開けた。コルマーのス-パーで購入したルネ・シュパールと称する地元の花崗岩のワインである。その時は、花崗岩を登って来た後で喜んで購入して、最後の一本を大切に置いておいた2009年物で金メダルを獲得している。決して悪くはなかったが、特に新鮮な感じは初めからなかった。理由は、そのミネラル風味と酸の出方が2009年風で華やかさがなかったからだろう。それでもこうして寝かしておいて、それほど悪くはなっていなかった。寧ろ2009年産の割には楽しめた。兎に角、ミネラルが独特で、ドイツではバーデンと同じ土壌である。しかしデュルバッハにしても二十年前に訪問した時には、ドイツのリースリングはそこまで綺麗にテロワーを出していなかった。そして最近花崗岩質を研究するようになってから、再びその土壌のリースリングが気になるようになったのである。そしてドイツの最近の成果がどうしても知りたくなったのである。今年は岩場の帰りに訪ねてみよう。

なるほどアルザスのリースリングは、シュペートレーゼ的なつくりで、アルコールも13%と高く、決して繊細ではないが、ボディー感があり、味も強い。現在のドイツのそれが香りなどに象徴される繊細さならば、ちょうど二十年前とはその立場が入れ替わった感がある。要するにドイツのよいリースリングは葡萄を過熟性をさせないのが基本である。



参照:
パンツとシャツで走り廻る 2014-11-08 | 歴史・時事
Ich war noch niemals in NY. 2012-10-22 | 生活
by pfaelzerwein | 2015-03-05 04:50 | 雑感 | Trackback
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