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復活祭の連休の束の間

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車中のラディオは、先日のハースの曲を弾いているピアニストがゲスト出演の番組に続いて、正午のニュースは昨晩の難民バラックの焼き討ち事件を伝えていた。ザクセン・アンハルトのテュグリッツのことでザーレのナウムブルクに近い。ドレスデンからその辺りを走ったことがある。確か古城があったような近くである。何も無いようなところだが、先日来連邦共和国で有名になったのは市長が極右NPDの脅かしで退任することになったからである。理由は上の難民を受け入れたことであろうが、状況はエスカレートしているようだ。

夜中の火事には、町の野次馬が集まったようだが、報道の質問には何も答えようとしない。そのように伝えられている。そうした空気を許しているのは住民でしかない。難民に屋根を提供することを拒む人が、我々西ドイツから援助を受け続けている訳で、これほど腹立たしいことは無いのである。

なるほど好き好んで東ドイツの苦労を背負った訳ではないだろうが、今でも左翼党への支持など十分な総括がなされておらず、ただ卑屈になっているとしか思えないのである。仕事が無ければ、連邦共和国のみならずEU内どこへでも行ってよりよい仕事を探せばよいのであるが、東ドイツ人はその教育から臆病になっていて、すべてを恐れているのである。この辺りは、朝鮮人ほどではなくても、日本人などにも似ている陰湿な面かもしれない。

中央ドイツの報道などもこうした感覚を代弁していて、受入数が多過ぎるなどと書き立てるが、東ドイツ人に比べればまだまだ外国人は少ないのである。やはり、教育から始まって格差がなくなるには間違いなく数世代が変わっていかなければならない。

同じように東に面すれば、先日来話題のように、EU内つまりNATO内でEU軍を形成していこうとする動きがあって、メルケル首相などもポーランド軍と連邦共和国軍の交換などを推し進める方向に賛成しているが、左派党のみならず緑の党などもブロック化した軍事勢力の画一として反対している。しかし現実的にはNATO内でも合衆国の力が相対的に弱体化するにつれて、EUがそれなりの防衛力を保持することは当然であろう。

パン屋に行って、いつもの復活祭を購入した。それ以前に今年は復活祭ウサギパンも購入した。流石に買い物の人手は多かった。クリスマスほどではないが、連休中に自宅にいる人は買い物をしなければならない。明日の朝は久しぶりに走れるだろうか。



参照:
音が鳴り響く環境の考査 2015-04-01 | 音
満ちる生まれ変わる喜びの日 2010-04-06 | 暦
受難オラトリオのコムニオン 2015-03-26 | 音
by pfaelzerwein | 2015-04-04 23:46 | | Trackback
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