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新弓の道の真髄を味わう

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夏のような日であった。陽射しもきつく、気温は摂氏26度を超えていただろう。一年ぶりにトリフェルツ城の岸壁を登った。昨年の今頃シーズン初めに肩を痛めたのであまり行きたくはなかったのだが、今回は既に左肩を痛めて登った。トップロープでお茶を濁したり、後続して登ったが、一箇所だけ次に繋がるところを登れた。前回右肩を痛めた「旧弓の道」の左横の「新弓の道」である。難易は一つ上で七級下であるから、トップロープでも十分に登り応えがあった。

それはトップロープ用のルートでもなく、そしてヨセミテを78年に登ったパン親方が先に見せてくれたからである。実際に登ってみると難しいところは、室内壁のハングのように十分に回転させなければ上の手掛かりに届かない。それが二箇所ほどだんだんに繋がっていて、そこをリードするとなると的確にその間間に中間支点を挟まなければいけない。流石に一度リードしたことのある親方は手掛かりを分かっているようで、それなりに登りこなしていた。要するに、ハーケンは二箇所しかないのだが、上手く中間支点を設置できれば、なんとかなりそうなのだ。これは大きな収穫だ。

取り付きからドュルファー登りで弓の割れ目の左側の弓なり構造までは傾斜も緩いので問題無いのだが、弓なり構造の白い場所にあるリングボルトのとこから難しくなる。その構造の上っ面を押さえて、上部にある庇状のしたの手掛かりまでが遠い。室内での回転を使って手が届いてから、今度はそこに立つのに右上の穴を目差さなければ立ち上がれない。ここで再び回転を使わなければ届かない。そこからは徐々に右の方へ向かって、二本目のリングのところへ左から戻ってくる。そのボルトの横に小石が小指大に出ているだけなので難しい。その上の小さな壁も難しく、右から逃げた。肩の故障では厳しい。

今回、イヴォルヴのポンタスIIの新品を下ろした。先日から古いものでは踵の収まりが悪くて、物足りない感じがしていたからだ。新品は流石に違和感がないが、正直二年前に感じたような細やかさは感じなくなってしまった。理由は分からないが、立つ感じがそれほど上下左右自由自在の感じがなくなってしまったのである。ボルダー用の靴が余りに細やかなので、どうしてもこうした靴はそこが物足りなくなる。



参照:
ハインリッヒVIに一矢 2014-04-03 | アウトドーア・環境
今年最初の怪我をする 2013-07-29 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2015-04-16 18:14 | アウトドーア・環境 | Trackback
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