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黄林檎の香りのゲリュンペル

二日続けて夜遊びをすると疲れる。昔から疲れたのだろうが、どうしても寝不足気味になる。それでも寝不足以上に動かす衝動になるのは強い好奇心だろう。どうしても同じような分野の目的でお出かけしていると、そうした好奇心を湧きたてる目新しいことも無くなってくるのは当然だ。経験を重ねるとそうした刺激を求めることは益々難しくなるのだ。芝居に関しては週末に改めるとしよう。それにしても、それほど遠出をした訳でもなく、帰宅も遅くもなかったが、眠い。このところの冷えも関係しているようで、外出も億劫になって、寒気を感じる。山の上には雪が付いている。

2014年産ゲリュンペルを空けた。一本開けるのは初めてだった。試飲でも一度しか口にしたことはなかった。六本しか購入していないので、迷ったが、今後の傾向や2014年産の追加購入を考えて、この辺りで判断をしておく必要を感じたので開けた。結果からすると、三日間ほどを掛けて吟味したら、やはり2014年は、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のリースリングにとって特別な年だったことが再確認できた。

黄林檎の味は、クリーミーなほどの液質と共に、大きな年度であることを感じさせる。アルコールは12.5%で、何よりも酸が強い。だから決して重くはならないリースリングで、以前の醸造体制の時とは全く異なる。要するに更に高級になっており、デーノッフ当たりのグローセスゲヴェックスよりは少し軽いぐらいだろう。だから、この先数年は新鮮なままである筈だ。これからは、「コルクで栓をした高級リースリングは数年新鮮なままであるべきだ」という好例だろうか。2011年産のカルクオーフェンとは全く世界が異なる ― 醸造副責任者が結局更迭された形になったのは仕方が無かっただろう。

そして、2014年産の特徴であるチェリー味は何処の生産地域も共通しているが、このゲリュンペルも天然酵母から綺麗に出ている。現代的なつくりであるこうしたリースリングがドイツのその年の基準になるのは当然であろう。2014年産の落穂ひろいが楽しみだ。

こうして書いていても眠気を感じるが、車中のラディオでは、週末のバーデン・ヴュルテムベルク州の選挙に関する世論調査結果が公表されていた。初の緑の党首相クレッチュマンの評判は良く、緑の党への支持は24%へと上がっているが、連立パートナーのSPDが落して、CDUも冴えないために、過半数維持は難しくなってきているようで、CDUとの連立が難しいので、あり得るのは自由党を加えたジャマイカ連立しかないというのである。他所事ながら、もう少し緑の党政権の手腕を見てみたいと思うのは私だけではないだろう。そして、最も身近な原発であるフィリップスブルクの廃炉に向けての問題も緑の党が政権にいる方が安心なのである。

GEがアルストムから購入したマンハイムの発電部門を閉鎖することから、一千人以上の失業者が出るということだ。強電の町マンハイム市にとっては大きな痛手だろう。



参照:
ヴァッヘンハイムでの試飲 2015-10-20 | 試飲百景
刺激するための方策 2015-02-14 | 生活
2007年に鼻を突っ込む 2014-01-07 | ワイン
by pfaelzerwein | 2016-01-15 20:41 | ワイン | Trackback
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