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中共やペルーに関する報道

夏至が近づいてきている。ヨハネス祭である。車外気温は終に摂氏28度へと懸け上がった。今年の夏で最も陽射しが強い日となりそうだ。その証拠にスーパーの横のデュイットユアセルフハウスの大きな倉庫のような屋根から十数メートル下の首元への陽射しを感じる。かなり危ない紫外線と思われる。雷雲が湧きたっていて豪快である。

天安門事件に関しては連邦共和国では今年はほとんど触れられなかったようだ。もはやその人民虐殺をして人権問題を盾に取るようなことはしなくなったのだろうか。25年で一区切りつけたということもあるかもしれない。連邦共和国の対中人権政策は、寧ろ布教キリスト教とキリスト教者のシナ内部での活動の方へと移って来ているのかもしれない。状況は大分変わってきている。同時に、習体制が文革前の状況に似て来ているとのシナ内部での感覚や情報も十分に報道されていないことから、若干の連邦共和国内での報道上の問題も生じてきている。これがシナ通としての感想である。

車中のラディオによると、ラインラント・プファルツ州の国際飛行場フランクフルト・ハーン空港の資本の三分の一が上海の揚子江観光会社に売却される。その飛行場の不便さからライアンエアーぐらいが飛ぶ空港で、同じ州からでもフランクフルトなどとは比較にならないほど不便な場所である。丁度モーゼルのザールとナーヘのワイン地帯の間にある過疎地帯にある。勿論財政難の州であるから金が入るなら厭わないのだが、テロ防止などの危険排除から中共の会社の資本投下には最終的な判断が必要となる。勿論上海の会社は直通飛行便と観光客を齎す約束をしているようであるが、中共の世界戦略の一つであり、世界各地への北極から南極までのその管轄域拡大の一貫であることには間違いない。

同じようにどうも日本ではペルーの大統領選の情報が正しく伝えられていない可能性が強い。問題のケイコ・フジモリに関しての情報が興味深い。右翼与党政党の支持基盤が厚いので断トツで決戦投票に向かったが、反対派が強いのは確かだろう。フジモリ大統領の不妊推進政策は国連から支持されていたのにも拘らずアムネスティなどでは人権問題としてアメリカで起こった最大の人権侵害と呼ばれるほどの規模の人権迫害であり、そうしたフジモリ政治に愛想をつかした嫁さんに代わって登場してきたファーストレディーが長女のケイコだとされていて、特に左派の反対は厳しい。

テロ組織に対する強硬的な手段やその経済政策に関してはフジモリ大統領の功績は間違いなくあるだろうが、人権尊重無くしては国民のための政治などはあり得ないのである。その為に娘の勝利で牢獄中のフジモリが戻ってくることへの恐れが強く、決戦投票になると反対票が集まるというのは当然だろう。

幾らかは中南米の政治や社会情勢を聞いている者としては、なるほどフジモリ元大統領の不正蓄財などに関しては政敵にとっては攻撃目標であり、そうした政治情勢が中南米の特徴であることぐらいは分かっている。だから強権政治もそれなりに政治手法であることも理解できるのだが、それでも最終的に人権問題が問題となるようでは国際的な非難は免れない。



参照:
ライフスタイルの都会文化 2007-11-24 | 文化一般
人民元国際化の裏表 2015-12-04 | マスメディア批評
by pfaelzerwein | 2016-06-07 20:30 | マスメディア批評 | Trackback
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