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ポストデモクラシーの今

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今朝のSWR2トップニュースはハーンフランクフルト空港の身売り話しだった。この話題はラインラント・プファルツ州では最も熱い政治話題となっている。今回も緊急会議が開かれた。そもそも上海の会社が投資することになっていたのだが、送金出来なかったことでご破算になった。この話で面白いのは、比較的払い易い額であったので、その裏にはマネーロンダリングがあるだろうということである。要するに個人の恐らく中共の高官の賄賂がその資金だろう。そして今日のニュースによると新たにワイン街道のダイデスハイムの独中企業ADCがオファーを出したというのだ。裏事情を想像するに同じ資金源ではないかと思う。

また、新興勢力AfDのアンチモスレムキャムペーンに関して、一種のアンチセミティズムであるとする見解が話されていた。この話の背後には、AfD発祥地であるバーデン・ヴュルテムベルクでの分裂騒動がある。正直うんざりする話なのだが、これらの話には一般化可能なものがある。

要するに中道右派から極右までを巻き込むPEGIDAやAfDなどに代表されるポピュリズムであるが、なるほど彼らの主張やスローガンには広く大衆を共感させるものがある一方、彼らがやっているのは広い有権者層のための政治ではなくて、権力掌握と集中への活動であって、当然のことながらそこに自ずから権力闘争が発生する ― ナチが好例である。

大阪のやくざ政党が主張している議会の縮小や報酬の削減などは一般受けするが、その背後には修正主義的な主張や、タブー視されている言動を起こすことで、如何にもエスタブリッシュな社会に風穴を開けるかのような錯覚を有権者に与え続けているなど、合衆国大統領候補トラムプや失脚したボリス・ジョンソンまたは左翼コービンなど全く同じ手法を採っている。

なるほど英国の脱EUの旗手だったフェラージュの退任は任を為したとしてのものであったようだが、それ以外の政治家の無責任さこそが、こうしたポピュリズムの正体である。ポピュリスト達の口車に乗せられて一票を投じて、梯子を外されるのはいつも有権者である。何回も騙されていては救いようがない。

三宅洋平の選挙フェスでやすとみあゆみこと安富歩東大教授が話していた ― 奥様と兼用のブラジャーにパッドを入れては無理か。本郷や駒場の学生と品川港南口の聴衆を区別しない内容は流石で、結構な拍手が生じていたのには驚いた。いつもは泡沫候補のマック赤坂を応援しているのだが今回は違う泡沫候補までに手を伸ばしたのか?ここに来て第二集団の背が見えてきているという情報もあり、小川敏夫候補、自民党候補など混戦になっているのだろうか。東京選挙区で容易に改憲勢力を勝たせてしまうようではもはや東京オリムピックはヒットラー政権下でのベルリンオリムピックと同じようになってしまうかもしれない。

歯痛で数週間休んでいたボールダーに出かけた。天気も良く、涼しくて、岩肌も乾いていたのだが、久しぶりで十分には力が入らなかった。なによりも歯を強く食いしばるようなことは出来るだけ避けたので、完全に力を出し切るまではいかない。続けて通わないとそれは難しい。午後からは暑くなりそうだが、朝は陽射しは暑くとも気温は低かった。体解しに準備体操して、軽く走った。とても気持ちが良く、心配の歯の調子も歯ブラシしても寧ろ違和感が少なかった。



参照:
英国EU離脱を観察する 2016-06-25 | 歴史・時事
とてもあつい選挙フェス 2016-06-27 | 雑感
倭人を名乗るのは替え玉か 2016-07-04 | 歴史・時事
by pfaelzerwein | 2016-07-07 19:14 | 文学・思想 | Trackback
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