「軍事化へ右翼政権の改憲」

朝のラディオニュースは、ポルトガルの優勝に並んで日本の参議院選をニュースのトップで伝える。それによると日本の右翼保守政府安倍内閣が上院議員三分の二を獲得したことで、宣告通り、戦後のパシフィズム憲法を捨てて、軍事化への道を歩むというものだ。何も新たに特別な情報は伝えていないが、日本人はこの報道に留意すべきである。

もし今後、フクシマ禍の時のように、「軍事化」、「右翼」、「改憲」という言葉が使われていない政治報道には眉に唾をつけて、その情報内容を吟味すべきである。九月には憲法審議が始まるようで、恐らく来年の今頃には権力集中した独裁の土台が出来ている筈だ。為政者は真綿で締めるような方法を採用してくることは分かっているので、気がつかないうちに恐らく緊急事態法等というお試し憲法改正の国民投票で権力集中の機構が完成するだろう。

そのようになれば、明様な権力を行使しなくても粛々と権力は集中していき、一部の権力者とそうではない市井の人々に、新憲法下に分別されていく。そして丁度、現在の中共と北朝鮮の中間ぐらいの国になる。もはや明治維新からの近代化した日本の歴史はこれで振出しに戻ることになる。

完全に狂ってしまっている安倍首相の勝利後の発言以上に驚くのは、ネットで見かける日本人の反応である。どうも事実認識、環境認知に大きな欠如があるようで、一体今自分を取り巻く社会で何が起こっているのかが分かっていないようだ。それが表れているのが投票率なのだが、有権者だけでなくて、頭の悪そうな日本共産党員までもがまるで何も分かっていないようである。だから軽率に自衛隊を屈辱するような発言をして議席を半減させた戦犯でもある。共産党はその名前からだけでも非合法化される可能性が近づいてきている。そうなれば地下に潜って、彼らはまたまた暴力闘争に出ようというのだろうか?要するに彼らも古い保守的な既存権益層のつもりでいるのだろう。あの難しそうなイデオロギーを語る如何にも賢そうに見える古いマルキストの政治団体のお頭を信じているようでは大変なことになる。どうも政権交代に舵を切った有権者の多くは、あのとんでもない民進党が今なぜ「改憲への声を封印」して日本共産党と選挙協力したかのその決意と重要性に気がつかなかったのだろう。菅直人首相が「なぜヘリで福一に飛ばなければいけなかったか」と同じようにである。

三宅洋平が票を伸ばせなかった原因は、技術的なこと以上に、そこに日本社会の特質が出ているからだと思われる。要するに彼らは、日本社会ではアウトサイダーでしかなく、決してメインストリームになるということはないということだろう。メインストリームの人々は7月17日月曜日も一週間前と同じように暮らし、一年後の憲法改正後も同じように生活している心算なのである。そのようにして、あの日も同じように広島では暑い日を迎えようとしていたことだけは肝に銘じておくべきだ。

国民投票はこうした人々が皆、日常とは異質の緊急事態行動を起こさない限り、もはや結果は見えている。憲法上可能なときに皆が近所に集結して戸外でも示唆行為を続けるぐらいでないと結果は変わらない。とても平時ではありえない。労働組合なども時限ストなどを繰り返し、ゲネラルストライキを頻繁に行うぐらいでないと、流れは止まらない。要するに7月12日に投票しなかったばかりにそのハードルは途轍もなく高くなってしまっている。昨日投票に出かけていれば経済的にも社会的にも日常の中で、粛々と意思を示せていたことが、もう不可能になったということである。



参照:
期待する三宅洋平効果 2016-07-10 | マスメディア批評
英国EU離脱を観察する 2016-06-25 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2016-07-11 18:34 | マスメディア批評 | Trackback
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