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興奮冷めやらぬエニグアン

早めに床に就いてよかった。少し遅れていたらまた寝不足になっていた。それでなくてもここ暫くは気温が落ちていて、ベットを離れるのが辛い。トルコのクーデターを知ったのは明けてからだったが、気がついていたら夜中中トルコのライヴ放送が流れることになっていた。トルコ語は分からないので単語で判断するしかないが、映像は国会の中を中継していた。議事堂自体は破片が飛んでいるぐらいだったが、正面は破壊されていた。中継中も時々戦闘機が上を飛ぶのが恐ろしい。

東洋と西洋を結ぶ海峡の橋の上からの中継は、戦車を止めて上に乗っていた連中がいつまでも周りで興奮さめない様子で頑張っていて、戦車が移動されていないのも不思議に思った。ベルリンでも夜明け前から3000人も集まって、一体クーデター支持か政府支持か分からなかったと書かれている。

一部に政府の自作自演の疑いがあるというのも分かった。軍隊が警察に降伏している世にも不思議な光景が展開しているからである。なるほど昨今は警察もテロ対策で軽武装しているのは世界的な傾向であるが、本格的な正規軍を制圧できる筈がない。そもそもクーデタで、放送局を占拠しても夜中の国会襲撃の意味は分からなかった。市民革命とは違うのである。新しい大統領官邸破壊と、なによりもエルドアン大統領暗殺しかないと思うが、旅行中に拘わらず暗殺未遂の気配も無かった。

エルドアンの人気は、安倍首相よりも高く、権力を集中させている。政治家としても大物である。どうしてもヒットラー暗殺を思い起こす。戦後の連邦共和国では、ナチスに戦った英雄として、暗殺者たちを何かと国民の体面を保つ事に役立てていたが、決して国民の支持がナチス政権に無かった訳ではない。寧ろ暗殺などを考えたグループは少数派であり、知識層だったり、旧貴族・軍人層、宗教関係者など保守本流だったりしたので、現在の反安倍層と重なるのである。だからアベニグマと呼ばれる現象の研究家が居るのも理解できる。

兎に角、226事件などと比較しても明らかに充分に計画されていなく、真面な戦略家が起こすようなクーデターとは思えない。こうした人々を見ているとなかなかEU加盟には遠いなと思わせる。気温も朝から26度を超えているようで、個人的には御免だなと思う。それでもTVのレポーターがしっかりネクタイを締めて現場を取材しているのを見ると、それほど湿気も無いのだろうか。家電産業など経済的にも順調に発展していて、投資環境もそれほど悪くは無い筈なのだが、エルドアンの様な連中に支持が集まっているようでな社会では駄目だ。その点日本もあまり変わらない。

実は就寝前にダッカでの虐殺事件についてネットを見ていた。丁度事件が起きたときは歯痛に苦しんでいたので、あまり血生くらい情報にまでは関心が向かなかった。要するに虐殺などを検証する気分にもなれなかったのだ。斧のようなもので頭部から止めがされているようなことなので、ISISが出した現場といわれる写真を見た。なるほど銃ではなくもっと出血しやすいような攻撃が加えられている。写真には女性や男性の躯が血の海に横たわっていて、上階からも態々写されているようだ。遺体の服装などを見ると19歳のインド女性や移民アメリカ女性との学生グループなのだろう。女性は腹が出るぐらいの服装なので当然見せしめの写真となっている。男性も学生の割には、若干ぼてが入っていて、虐殺されている。



参照:
非定型歯痛とはストレス 2016-07-05 | 生活
アベニグマの殺戮の夜 2016-07-11 | 生活
by pfaelzerwein | 2016-07-16 19:18 | 歴史・時事 | Trackback
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