日本の問題、世界の問題

夜中に雷雨になった。窓を開け放っていたので、夜中に窓を閉めて、陽射し除けを脇へとやった。雨量も風もそれほどでなかったので被害は出なかった。それでも、目が覚めたので用事があって日本へと電話を掛けたりして、仮眠をして起床する。眠い、雨がまだ降っている。それでも頑張って、頂上登りの最初の坂を走り上がり下りて来る。20分にも満たない運動だが、坂がきついので充分だ。上まで登れば時間さえあれば頂上まで行くのはやぶさかではないほど、この急坂で決まる。

夜は再び蚊に悩まされた。どうも夕刻になって開け放つバルコンのドアなどから、最近伸びた樹木より室内に入ってくるのだろう。これが経路ならばバルコンで蚊取り線香を燻らせば解決する筈だ。蚊取り線香が無いので、どのように対処するか?

ベットの周りの壁が汚れた。押しつぶされた亡骸だけでなくて、血生臭く血吹雪が飛んで驚いた。それほど吸われているのと気がつかなかった。日本の夏の感覚は殆ど記憶に残っていないが、これほど多くの蚊と付き合った記憶はあまりない。どうもこちらの蚊は藪蚊に近いのだが、集団性があって、固まって動いている気配がある。さてどうしたものか。

高江での強硬な権力体質が画面に映され、夜中中中継が流れていた。まさしく強権の政府が独裁へと向かうところである。沖縄の問題は今までは本土の人間にとってはコメントがし難かった。当事者意識に差異があるからだ。それでも鳩山首相の時はよりもオール沖縄体制になって、沖縄の問題は日本の問題だとはっきりしたのではないだろうか。

もう一つ興味深く思ったのが都知事選での桜井何某の記者会見の映像である。その人物がとんでもない人間だということは分かっていても、その主張にはなるほどと思わせる説得力があるのだ。つまり在日朝鮮人の在日特権と呼ばれるものである。要約すると日本国籍も持っていないのに恩恵を受けているという考え方で、同時に朝鮮植民地時代の歴史認識をも言後に含んでいる。必ずしもそれが修正主義とかそういったものでなくても、そこに不公平もしくはおかしいと思う人は少なくないに違いない。その感覚は決して教養や教育が足りないから生じる訳でもなく、極普通の市民感覚であり、現在のトラムプ旋風や西欧における新勢力もしくはEU離脱派にも共通する意識である。その根源はさておいて、認識として欠けている知見をあげておくべきだろう。

一つには、納税の義務が六カ月以上居住する地において発生するということであり、そこには国籍とか市民権とかは関係なく納税の義務が生じており、ある基準で納税もしくは居住しているならば当然のことながら保護を受ける権利が生じるということである。例えば、外国人が納税しながら選挙権や被選挙権が無くとも、生活保護等の国民として最低の生活が守られるのは至極当然のことであり、これは在日朝鮮人には限らない。現在ドイツ連邦共和国でも問題になっているのは、EU市民が一度も納税もせずに、生活保護だけを受けに移住することであったり、難民が同じように家族を引き連れ同じ権利を受けることである。

なるほど在日朝鮮人に日本国に帰化しない理由を質すことは重要であり ― 二重国籍も視野において ―、在日朝鮮人はそれに回答して発言することは更に重要である。つまり政治参加することが求められている。そのことは、地方自治選挙権以前の問題であり、少なくともその言論が政治課題となることが先決である。東京都知事選挙の女性候補が、更に上手にこの件に関して韓国学校への都有地貸与に関してだけは明言しているようだが、それを主張する言後には、件の在特会への支持と同じく有権者の素朴な感覚への呼びかけがあるのだ。しかし、こうした呼びかけに呼応する者は、実態を具に知らないだけなので、彼ら彼女の発言はポピュリズムでしかなく、現実的な施策とは程遠いということに気がつかない。恐らく都民の多くはこうした表層的なイメージに騙されてしまうのだろう。まさしくこれが世界的な政治的な潮流で、こうしたポピュリズムに対向するのはジャーナリズムの腕の見せ所なのである。そうした意味合いからも、EU離脱の国民投票と同じように東京都知事選挙を注視している。



参照:
民主主義を叫んだ独裁体制 2016-07-22 | マスメディア批評
初めて暖房をいれる北半球 2016-04-28 | 雑感
退位の緊急事態への一石 2016-07-15 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2016-07-22 20:39 | 歴史・時事 | Trackback
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