間に合った、金鳥の夏

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なんとか間に合った、金鳥の夏。待ちかねていた蚊取り線香が届いた。小包の箱には受付郵便局の注意書きが張ってあって、そこには「緑色のぐるぐるの蚊取り線香」と書かれていて、「送れること確認済み」とあった。若い女性の丸文字だったので、あまり馴染みが無いのかもしれない。勿論送り状にはこちらで呼ばれるようにスピラールつまり螺旋のコイルスと書いてあるが、日本の税関では分かり難いのかもしれない。そもそも最近の日本の家庭ではどれほど使われているのだろうか。

なるほどこちらで売っているものも基本は戸外向きとなっている。日本の昔の家屋は通気性が良すぎたものだから全く問題が無かったが、昨今は気密性の高い部屋にクーラーが掛かっていると、こうしたものは必要が無いのかもしれない。

さてその装丁はネットで見ていたので、レトロな箱は分かっていた。なかなか趣があって嬉しい。しかしレトロと言っても殆ど違和感が無く以前はこれに似ている意匠にも馴染みがあった。少なくとも大正という感じではないが、どうなんだろう。そして箱を見ると、大日本除虫菊株式会社と書いてあって、明治23年に世界で初めてとか書いてある。最近はシナ製などがこちらでも出ているので、これまた嬉しい。それにしても今でも正式名称が大日本とするとこれは凄い拘りである。本社西区土佐堀というのはなんとなく知っていた。

その「ぐるぐる」は、馴染みの色よりも茶系であって、これは流石に着色料の入っていない天然素材の色なのだろう。十巻が二巻づつ組み合わされていてビニール包装されている。開けてみると特に強い匂いはしないが、線香臭いことには変わりがない。そしてしっとりしているのはやはり天然素材か。上に乗っていて先が少し欠けたようになっているのをとってみる。子供の時から上手く外せなかったあれだ。今回は横着で折るようなことは出来ない。商品代よりも送料が20巻で2800円と七倍ぐらい掛かっている。超高級品である。慎重に完璧に分離して早速燻らせてみる。従来通りの金具の足を乗せるのはコーヒーの欠けたソーサ―である。

点火はマッチで綺麗に点いた。想像以上に厳しい煙だ。これならば少し燻らすだけで駆除できると確信した。暫く嗅いでいないものだから、撮影会をしているうちにこちらの頭がくらくらしてきた。そして煙が体に纏わりつく。神経ガスの威力である。これなら絶対大丈夫である。一昨日バルコンでたばこ臭いような香りがしたが、あれは階下の住人のシナ製蚊取り線香だったのだろうか?

序に仕事机の下も燻らせてから、先ずは消化して夜に備えよう。消火方法を考えたが、綿棒を濡らして押さえると綺麗に消えた。これならば再点火も問題ないであろう。

こちらにも良さげな陶器の入れ物はあるが、来年にでも日本から豚の線香入れでも持って来て貰うようにするか。室内で長時間燻らし続けることはあり得ないので、先ずはこれで万全だと思う。窓を開ける夜が楽しみになる。掛け布団に皮膚を包み込むタオルケットなどの使用も考えたが、どう見ても本質的な解決方法ではないので、これで先ずは一安心だ。



参照:
アベニグマの殺戮の夜 2016-07-11 | 生活
木曜日は雪模様となるのか 2016-07-13 | 生活
ちぐはぐな夏の雰囲気 2016-07-14 | 雑感
民主主義を叫んだ独裁体制 2016-07-22 | マスメディア批評
日本の問題、世界の問題 2016-07-23 | 歴史・時事
ヤノフスキーのワンパターン 2016-07-28 | 文化一般
夜な夜な続く蚊との死闘 2016-07-26 | アウトドーア・環境
温床となるバランス 2016-08-04 | 雑感
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by pfaelzerwein | 2016-08-04 19:41 | | Trackback
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