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伯林量子化演奏会の響き

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ベルリナーフィルハーモニカ―から希望していた無料のお試しクーポン券と新年度のデジタルコンサートの冊子が届いた。録画し損なった幾つかを無料一週間のうちに再聴視するのと、新年度のライヴをそれらアーカイヴに組み合わせたい。年内の有効期間であるが、その間に興味あるのは、シーズン明けの26日のブーレーズ「エクラ」ぐらいしかない。恐らくそれを挟んで使うだろうか。いつも無料で見せて貰うだけでは今後の特典が受けにくいので来年には一週間ぐらい購入してもよいかどうか、録画の音質を審査して考えてみよう。幾らぐらいか分からないが、落とす価値を勘定してみなければいけない。

アーカイヴのリストを見て興味あるのは約81曲である。正直それほどの出し物はそれほど多くはなかった。指揮者別ではキリル・ペトレンコ以外の音楽監督でクラウディオ・アバドと多くはサイモン・ラトルである。フォン・カラヤン物は商品化されているものと比べて新味のあるものは殆どないのだろう。客演指揮者では、ピエール・ブーレーズとベルント・ハイティンクまたブロムシュテットぐらいである。その他ではメータ、バレンボイム、ロートやメッツマッハーなどは何曲か興味深いものもある。

音質は、転送速度最高320kB/sまでのAACなので、それほどは期待できないのだが、何とか使い物になることも分かった。なによりもDACのお蔭で音を確かめながら録画可能となったので予め結果が分かっているのが良い。これならば転送速度オート設定でライヴ録画でも失敗しないかもしれない。画質もそこそこTV放送程度なので通常の聴視には全く問題が無いだろう。

特にライヴ中継をいい音で聴視しようと思えば、ブラウザーでWASAPIと呼ばれる排他モードで流さないと音が冴えない。クロームの呼び出しの特性に-enable-exclusive-audioと書き加えることで排他的になったのは確認できた。但しDACにも出力すると排他とはならない。今後、高品質録音するときにはクロームで排他にすることも可能だ。音の質感などが大分改善されるようだ。

このサイトのデジタル技術に日本の会社が関わることになったようだ。主な目的は、ハイレゾリューション録音を同じサイトで提供することらしい。映像のオーディオがCD以下であれば話にならないので必要な試みだろう。高品質デジタルものはコピー防止で、全体の規格としてまたその経済性からして袋小路に陥り易いが、このベルリナーフィルハーモニカ―の場合はそもそも売れるような素材を提供している訳ではないので、寧ろ問題は違うところにあるに違いない。

ハイレゾリューションそのままでもその録音技術から録音芸術としての価値は皆無であり、また殆ど変わらないコピーはいつも可能であるというデジタル技術の原則からして、この種の安く制作して広くばら撒くというそうしたビジネスモデル自体が管弦楽団活動以上に時代遅れになっている。

ライヴとなると九月のミュンヘンの座付管弦楽団の演奏会も14日に放送される。芸術週間の一貫である。他のベルリナーフィルハーモニカ―の録画はアーカーヴに残るのでいつでも観ることが出来るが、これは残らないだろう。するとこのライヴに合わせて計画を立てないといけない。その前後一週間に観たいものから片づけていかなければいけない。技術的な問題は先ずは解決したと思う。時間だけである。



参照:
音楽体験の機会を奪う動画 2016-06-19 | 音
PCオーディオの吟味 2016-06-22 | テクニック 
by pfaelzerwein | 2016-08-08 21:29 | テクニック | Trackback
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