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三分咲はまだかいな

一月ともなると手元にとっておきのリースリングが無くなっている。2014年産は今開けるのは惜しく、2015年産の自宅試飲も三巡目位で、残りが二本づつぐらいなってしまっている。飲み干せばそれで終わりで、瓶熟成のパイロットワインとはならない。

勿論飲み頃と判断すれば飲み干しても惜しくはない。一番困るのがまだまだ飲み頃ではないリースリングで、そしてその瓶熟成の可能性もそれほど大きくないものだ。例えばミュラー・カトワール醸造所のビュルガーガルテンは六本買ったが酸が強いだけで飲み干してしまうと何をしていることか分からなくなる。同じような傾向にはロベルト・ヴァイル醸造所のテュルムベルクがあるが、これも五年以上の瓶熟成を考えると飲み干してしまうと間抜けである。その点、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所の2015年物は未だに殆ん木樽の中で眠っているので安心だ。2014年もまだまだ開いていないものが多くて、レープホルツ醸造所のフォムブントザントシュタインと同じように二年間我慢しなければ意味が無い。

それでも手元に飲み代が無くなったので手を付けた。2015年産は六本購入していたので余裕が少しある。その成長度を吟味した。昨年の春から今まででの瓶熟成はゆっくりだが確実に期待を大きく膨らませた。春以降一度秋には閉じ気味で酸ばかりで味気が無くなったのだが、先日は初めてそのねっとりしたようなミネラルも砂岩特有の味質も確認出来た。数か月前には全くなかったものなので、二年経って完全に開くと一番最初の時のあでやかさも出てくるだろうから可成りのリースリングとなることが予想される。

まだまだ三分咲にもならないようなこの時点での美点を感じておけると全開となった時にどれほど楽しめるだろうかはご想像通りである。ワインの瓶熟成の楽しさはこうした時間経過の中にあり、飲み時に最高価格を出して購入しても味わえない喜びなのである。だから真面なワインは少なくとも六本は購入し置かないと駄目と言うことなのである。

週明けに備えて、風呂桶に浸かって、薬を飲んで寝た。風呂桶に浸かったのは、一つには右足の裏が痒くなってきたので念のために足の二度目の酢酸浴をしたからだ。同時に靴親方のところに行くので序の足の手入れも出来るからと思ったからである。夜中に寝苦しさを感じて目が覚めたが無理して睡眠を貪った。恐らく薬で喉が渇くなどの反応が出ていたのだろう。副作用は十分だ。寝起きは比較的良かったが、夜分からの雨が少し残っていたので走りにはいかなかった。そこまで全快していないのが事実だった。



参照:
プルトニウムはまだかいな 2011-03-24 | アウトドーア・環境
全然飲み飽きないワイン 2016-05-10 | 試飲百景
by pfaelzerwein | 2017-02-07 03:21 | ワイン | Trackback
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