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聖霊降臨祭二日目の祝日

久しぶりに頂上往復してきた。前日降雨のために走れなくて、祝日でパン屋が開いていないのでそれしかなかった。前日からジャガイモでソーセージサラダを食したり準備していた。目覚めはよかったが、ベットの中で腰の張りなどを考えると億劫になってしまう。それでも七時を過ぎても陽射しがそれほど強くなく、トイレに立ったついでに歯を磨くと気持ちが定まった。

調子は、一時よりも上がり気味と言っても、とっても記録を狙えるような状態ではないので、ゆっくりと駆け上がることにする。流石に天気が良いので駐車場に三台も車が停まっていただけではなくて、向こう側にはおばさんが歩いていくのが見えた。皆朝早くから達者だと思った。じっくり時間を掛けて柔軟してから走り出すが、先ほどのおばさんが中々捕まらない。結局急坂の最後のところで視覚に入って来て、おばさんは崖の方に見に行ったかと思ったら帰って来た。挨拶がてらに崖の下の騒がしいのでカエルでしょと話しかけた。

おばさんに中々追いつかなかったらどうしようかと思っていたが、やはりそこからも結構辛く、第一の合流点の手前で小屋の車を先越させるときも辛かった。我慢我慢で頂上まで到達すると、ハイキングの催し物でもあるのだろう机などを用意していた。急いで降るがそれほどスピードも出ない。久しぶりに一時間の時間を所要した。下りには誰にも会わなかったのでそれほどの人出でもなかったことになる。

チェコの指揮者イェジ・べローラヴェック死去の話題がネットで速報された。そもそも名指揮者選などに興味が無いので名前しか知らない指揮者だった。それでも昨年今年になって急にその名前が注目されるようになったのは、新聞等で「チェコのフィルハーモニカ―を再び世界ランクに」という見出しからだった。その管弦楽団に関してはコシュラー指揮で位しか聞いていないが、明らかにローカルな管弦楽団だったので、その後に玄人筋から世界クラスという声が出てもいつも同意し難かったのである。どの時点まで世界ランクでいたかは分からないのだが、そのような指揮者との演奏ならば聞いてみたいと思っていた ― ラインガウに客演の予定だったらしい。

NHKホールでの「我が祖国」などの映像を観るとなるほど一流の指揮者であることは直に分かり、これならばその管弦楽団が世界クラスになり得ることは分かった。バムベルク交響楽団やその程度はその弦の歴史からしても簡単に超えられる筈で、もう一つ上のクラスになる可能性もあったのかもしれない。スェーデンに居るチェリビダッケからお呼びが掛かってアシスタントを務めて、その後も、ミュンヘンに呼ばれていたというから高い才能もあったのであろうが、指揮ぶりやその譜読みの正確さなども感じさせる。

もともと鉄のカーテンの向こう側で名門の監督をしていて、壁が開いたことでドイツ人指揮者ゲルト・アルブレヒトが呼ばれ、自身は追い出されたということで、カラヤンコンクールの優勝者かどうか知らないが、指揮ぶりを見れば明らかに格下の指揮者にポストを奪われたことになって悲嘆を味わったというのはよく分かる ― その後のドイツ人指揮者との騒動も今からするとまことに馬鹿々々しい。

先日録音したスクロヴァチェスキー指揮ミュンヘンの放送交響楽団ブルックナー交響曲二番も予想以上に面白いが、ロシアのサイトで拾ってきたミュンヘンの座付き管弦楽団のスクリャビン交響曲3番c-Moll op.43の演奏も素晴らしかった。2014年4月のペトレンコ指揮でのアカデミーコンツェルトのものである。

火曜日のラフマニノフのラプソディーとマーラーの交響曲をお勉強しようと思うが、アバド指揮プレトニョフピアノの動画を見ると、前者の曲が記憶以上に興味深い曲であることが分かる。このプログラムともう一つのプログラムが今秋日本で演奏されるが、二日ぐらいで殆んど売れてしまっていてNHKの大ホールの座席が数十枚も残っていないので、やはり関心が高いのは分かった。何か合唱団が早めに帰国するようで変更になったとあるので、当初はヴァークナーの「神々の黄昏」の合唱などが入っていたのだろうか?しかし合唱に関しては明らかに「タンホイザー」に尽きる。

そのタンホイザーも四日目の日曜日の公演にはカメラも入っていたようで、ネットの雰囲気からするとテムポが定まり完成度が高まってきて尻上がりに良くなっているようだ。七月のフェスト中継は独仏両国で可成りの文化イヴェントになるのではないかと思う。



参照:
圧倒的なフィナーレの合唱 2017-06-05 | 音
異次元の大ヴィーナス像 2017-05-22 | 文化一般
精霊降臨のハイビット処理 2016-05-20 | 暦
by pfaelzerwein | 2017-06-05 19:01 | | Trackback
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