人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鑑定士による査定の程

パン屋の前でご近所さんに傷つけられた事故の案件が解決した。全くの被害者であり、それでも気を揉めた。6月初めに傷つけられて、直ぐに修理見積もりをさせた。メーカー支店の見積額は、税抜き1600ユーロだった。あまりに大きい額で驚いたが、特別な塗装の色が無いので顔料から作るようでバムバーを完全に取り換える必要があるようだ。そのような請求しか公式には出来ないということで、中間の現実的な額は出なかった。

そして先週、保険会社の派遣で中立の鑑定士が訪れた。車の傷等をチェックするためだ。今までは自損事故等では経験があるが、加害者側が鑑定するのは初めてだった。問題は、あまりにも大きな額に対して、保険会社が古い車の残留価値から値切って来るのではないかという不安だった。鑑定士は一度会ったことのあるような人だったが、まあまあ悪い感じはしなかった。

「色が問題でね」と、要らぬことは言わないようにして、言下に正直な気持ちが伝わったと思う。事故を起こした親仁にも「あまり大げさにするつもりはない」と話していたのだが、全てが保険会社経由で動くと正式な請求しかなかったのであり、値切りなどの不愉快なことが起こるのではないかと不安だった。なによりも錆の箇所が気になる、駐車場で傷められて当て逃げされた傷等々が気になる。

二月も経つと傷のところもあまり目立たなく気にならなくなって来ている。だから一寸した修理以上に補償額が気になった。満額は難しいにしても、あまりに値きりが激しいと争わなければいけなくなるからだ。郵便箱に入っていた厚めの封筒をドキドキして開けてみる。

補償金額は、税抜き956ユーロだった。これは色違いを我慢して直すときの修理費用に近いと思われる。最初に考えた妥協路線額だ。鑑定士の内容は、錆には言及してあるが、全体の値付けは少なくともこちらには回されていない。そして全面的に傷の存在を認知してある。要するに100%被害ということだろう。受け入れられる判定だ。これで不愉快に争う必要はない。

加害者の親仁も保険のお世話になるのは初めてとか言っていたが、これで少しは安全運転を心掛けるだろう。当日自宅ではないところからやってきた感じで、前日に知り合いのところで飲んで泊まっていた可能性もある。あの強引な駐車の仕方は酒気帯びだった可能性も否定できない。話していて酒気は感じなかったのだが。親仁の車は後部ドアにめり込んでいたので、三千ユーロ以上掛かったのではなかろうか?双方合わせてそれを超えるとすると、やはり保険金で支払うのだろうか。無事故が無くなって保険掛け金は高くなるが、車の車格からすればその方が安くなるのかもしれない。

当該額面はまだ振り込まれていないが、これで皮算用できる。なによりもブレーキディスク交換の足しになる。それ以前に先日のVベルト交換等の費用600ユーロを相殺できる。これは嬉しい。ブレーキディスク交換の前に、月末にタイヤを二本発注して、ディスク交換の準備をしなければいけないだろう。まだブレーキの警告が出ないのが気になるが、秋に走り回るようになるまでには交換しなければいけない。



参照:
車の事故に二日続けて遭遇する 2017-06-04 | 生活
by pfaelzerwein | 2017-07-22 17:29 | 雑感 | Trackback
<< 楽劇「指輪」四部作の座席 一寸だけ危そうな場所 >>