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「キリストは神の子」41%

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クリスマス二日目の休日だ。頂上まで往復してきた。日の出前からベットの中で様子を窺っていた。陽射しが出てくると思い切りが付いた。靴紐をしていると足音が聞こえて爺さんが目前でUターンしていった。あの爺さんと並走するのかと思っていたがよかった。それでも息が落ち着いていたのでこれはと思っていたのだ。久しぶりの山登りでゆっくりと爺さんにあやかって息を上げないように走った。上部に至ると霧雨の様な感じになって来て、遅くならないでよかった。それでも足が疲れた。本日は洗濯しなければいけない。クリスマス前の新聞に載っていた調査が面白い。キリスト教への意識調査結果である。

戦後直ぐには90%の教会加盟率だったのが、統一の時には40%の東ドイツ人を合わせて72%だった。そして今は55%に低下している。これは外国からの移住者によるのではなく教会離れが激しいからで、教会に属していてもその三分の二しか教会にはいかない。つまり国民の三分の一以下しか時々も教会に行かないのである。その殆どがクリスマスか、冠婚葬祭だろう。

1986年には56%の人が「キリストは神の子」と信じていたが、西ドイツで現在41%しかいない。「神は世界の創造者」は47から33へ、「復活によって神の国」は38から28へ、「三位一体」は39から25へ、カトリック信者でも34%しか信じていない。このような数字を見るともはや謂わんかなであるが、それでも63%が「ドイツはキリスト教の国」とみている。

この間の推移をある程度体感してきているが、一番合点がいくのは、「キリスト教の国」の意識が2006年ごろに一旦落ちたが再び上昇傾向にあることだろう。信仰を意識することで、実際に「超絶の存在」を48%の西ドイツ人が信じていて、僅か6%のモスリムを含めて一神教的な思考形態は根付いている。増加している22から30への「天使信仰」が面白い。漫画か何かの影響か?

新聞には新旧合体の教会運動の影響も触れられているが、やはり2006年ごろのマルティカルチャーブームの洗礼を受けたともいえる。このアンケートはどうもそれこそ一神教的な視座からの設問しかないようだが、ここから外れた東ドイツのマルキストを除くと多神教特に仏教の影響はかなり多いと思う。その他西ドイツの58から46へと減少した無神論者でそのうちカトリック者の69から65に対してプロテスタントでは51から54へと増加していて、脱プロテスタントとその集中化に言及される。恐らく、世界的な傾向での原理主義者と隣り合わせなのだろう。

要するにクリスマスの飾りつけも何もかもが、日本の初詣やクリスマスケーキなどとあまり変わらない家庭がかなり多いということである。23日の夕食は冷たい食事だった。ミュンヘンで購入したテリーヌ類を片付けた。今年の賞を獲得した2015年産のゼーガー醸造所のピノノワール「シュペルメン」を開けた。二日掛けて飲み干したが、やはりまだ開くには瓶熟成が必要だと認識した。



参照:
'15年シュペートブルグンダ 2017-11-20 | 試飲百景
民主主義を叫んだ独裁体制 2016-07-22 | マスメディア批評
by pfaelzerwein | 2017-12-26 21:44 | | Trackback
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