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スキー宿をキャンセル

未明から走ることは出来なかった。前日はお湯が出ていなかったから仕方がないが、ここいらで体を動かしておかないと病気になる。結局15分ほど走っただけだ。ワイン地所の上辺をぐるっと回ってきた。それでも全然違う。季節外れの降雨量の泥濘に足を取られて膝が疲れた。復路が塗装路だったからだろうか。降雨量と言えば久しぶりにモーゼルが沈みそうになっている。水位が上がっているからで、また一部の醸造所の蔵が浸かってしまう危険が迫っている。ハイデルベルクのネッカーも水位が上がっているようだ。

承前)プッチーニ「三部作」12月30日公演の批評が出ている。エルモネーラ・ヤホのリツイートでそれを読んだ。やはり私の想像したように公演日によっての差異を自覚しているのだろう。イタリア語のオペラ専門の「オペラクリック」と称するBLOGで、結構詳しく評している。イタリア語なので行間までは分からないが、この筆者もヤホとペトレンコの間の音楽的緊張関係に留意していて、恐らくオペラ通としてはなんともそこが面白さなのだろうと思う。既に述べた通りだ。私もミュンヘンに住んでいたならば初日シリーズに通ったかもしれない。オペラフェストもカメラを入れても面白いだろう。

そしてマエストリを大書きしているのはよく分かる。そしてシュスターの歌が続く。そしてワーストに再びヴェストブロックが批判されていて、場違いの配役とされている。劇場生中継では押さえていたから更に良くなっていたかと思えば、やはりあの荒っぽい歌唱に批判が集まり、その響きとその中心のハイC域でも不安定な歌唱だとされている ― 流石にあの手の歌唱はオペラ業界でも受け入れがたくなって来ているのだろう。今回の中で唯一傷となったその歌唱であるが、あの体格で声があるのだから、せめてレオニー・リザネックのような名人芸のヴィブラートぐらいをマスターしていなければ少なくともドイツでは成功していなかった歌手だろう ― 如何にサイモン・ラトルが二流のオペラ指揮者で二流の歌手と仕事をしているかとなる。一本調子の歌唱のヤンフーリーはまた管弦楽と音量勝負をしていたようだが、こちらにはあまり批判が及ばないのも如何にも昨今の器楽的な正確さを期待されるオペラ界らしくて面白い。

三部作を読み別けつつ、一夜に描くということで、ペトレンコは、管弦楽に一部毎の音の響きを意識させたという。響きを弾き別けさせるような示唆を与えたという。この事も第三夜に女性陣を集めたことなどと共にとても興味深く、将来とも語られる公演になったようだ。

年初めに2014年産グローセスゲヴェックスをもう一本開けた。ミュラー・カトワール醸造所の「ブロイメル」である。その格下の「ビュルガーガルテン」が話題のリースリングであったのでこれにも期待した。最後の一本となったが前回開けた夏頃よりも更に瓶熟成が進んでいた。やはり二年経つと通常のグローセスゲヴェックスは飲み頃になる。ミネラルの出方は若干弱いが開いた感じが良かった。但しこの先の瓶熟成を考えるとやや重くなってくる感じがした。20数ユーロのリースリングとしては十分ではなかろうか。

どうも暖か過ぎる。「ラインの黄金」への準備も出来ていないので、金曜日にスキー場に泊まる宿はキャンセルした。雪も無く、天候も冴えないとすれば態々足の悪いところに泊まっても仕方がない。なによりも時間的余裕が無さそうだ。



参照:
ペトレンコ劇場のエポック 2017-12-22 | 音
はんなりした初夢心地 2018-01-03 | 暦
by pfaelzerwein | 2018-01-08 21:58 | 雑感 | Trackback
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