先週末アルパイン協会加盟二十五年の表彰を受けた。リースリングのワイン一本と25年バッチと友人の書いたヴァンデルングの各地のルートから一冊選んで貰った。最後のものにはアウトグラムを本人に書いて貰った。表彰対象では25周年が一番短く、その次の表彰からは地元新聞向けにプレス撮影があった。
計画が立てられずに一年間お休み状態だったので、その話などをしていたのだが、周りも徐々に年齢が嵩んでいて、若いメムバーと出来るだけコンタクトを取るようにしないと中々続けられない。BASFの熊男のような一人は岩場でひっくり返ったかで腕を痛めていた。筋を痛めたらしい。手を突いたという事だった。
予想しなかったのはクライミングやボールダーで名のある一人が会員で、そこに現われていたことだ。岩場のあるような地域ではクライミング系とアルパイン系の二系統があって、後者は、そもそもアカデミックなアルピニズムの大組織なので、その地域によっては実際にはそれほどアクティヴではなく、厳しい山登りをしている人も多くは無い。前者は、地元の岩山も先ず大きな目標となるので参加している人はアクティヴで、そこからアルプスで活躍する人も居る。その仲間は地元で新ルートを開いているような人で、パリにまでボールダーに行く実力があったので、てっきりアルパイン協会の会員ではないと思っていた。
流石に地元では最も会員数の多い結社であり、幅広い人が参加しているだけのことはある。本人もBASFの水処理のプラント建設、整備の部署に勤めていて、出張が多いと語っていた。離婚してから家を建てて今は横にいたおばさんと住んでいるようだ。あの手の離婚者を見ると最初の奥さん以上に魅力的な女性を連れている人は殆ど居ない。勿論本人の加齢もあるのだろうが、他人事ながらご苦労さんだなと思っていつも見ている。
個人的な目標としては六年先にどれぐらいの活動が出来ているかだ。一先ず目標としていた体力、技術の向上の限界を見定めて、その実力でどのようなアルパイン活動が可能かどうかを検証することになる。実地の経験を積んで行くことも重要だが、アルピニズムの場合は数だけ打つことのリスク増大がとても激しく、命がもたないという致命的なルールがある。その危険性を上手く回避して限界を何処まで高めれるかというのが目標である。
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