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保険金豪遊の皮算用

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九月最初の土曜日に車の事故に遭った。朝の買い物から帰りに肉屋に立ち寄る為に自宅の前を旧街道から左折しようと思ったら、右の私道から車が出ようとしていた。狭くカーヴ気味のところなので、優先道路を邪魔する車は控えるべきところで、頭を出されるだけでも車幅が広く迷惑なのだ。今まで見たことが無いほど頭を出していて、こちらは時速30㎞から更にブレーキを掛けてその車が止まるのを確認して、車幅を一方通行のように使いながら、通り抜けようとしたら、対向車が止まったので、その合間にと思って左折へと向かうと、右から衝撃があった。

まさかと思った、車左後方のドアをやられた。先方からすると、こちらの車の前方は既に通り過ぎているのである。前を見ていればブレーキを掛ける筈が、前を見ずに右からの車のミラーを最初から最後まで見続けていたようだ。車を私道に乗り入れて、先方が車を降りるのを迎える。爺さんだ、後部座席に母親らしき婆さんと、助手席には奥さんが乗っていた。その反応を見ていると、発泡酒を買い付けたところにしてはまだ眠っている。到底酒気帯びの気配すらないボケだった。

母親がこちらの壊れたところを見て、更に目を私がやった自己塗装へと言及する。ボケた息子の為とはいいながら母親が何とか責任を回避しようと努力する。ボケていて、てきぱきと事故処理が出来そうにないので警察を呼ばせた。全て認めるならば、それで済んだが、完全に眠っていた。警察が来るのを待っていると、ご近所さんが声を掛けて行く。自宅の斜向かいだ。

警察が来て一人がこちらの事情聴取するときには、もう一人が先方に罰則を言い渡していた。優先道路に出て来て、車の後部に横から直進で当たっていたのでは万事休すだ。ボケ過ぎていて、試飲していただろうが、流石にアルコール検査すらも無かった。酒気帯び程度ではない危険運転だ。全く左側を見ておらず、ブラインドの反対側sの車が来ないかだけを凝視していたことになる。

そもそもドイツの運転は規則通りで安全なのだが、一時停止だけは悪い。私などは上品な教習所で、停止線には徐行の感じで近づいてくださいよと習ったので、突っ込んでくるドイツの交通はとても怖い。今回のように止まるかどうか判断が効かず、もしこちらが時速100キロ近くで走っていれば死亡事故である。勿論優先車線の車も配慮する必要はあるのだが、その限界がある。今回のように運転手席がスモークガラスで、全く見えず、何をやらかすか分からない場合対処の方法が無い。もしこちらが止まればさらに複雑な状況になるところだった。更に警察が罰則を科すために停止線を探して、私が消えかけているそれを教えてやって証拠写真を撮るぐらいだから、そのいい加減さは知れよう。その道に名前がついているように、そのオーナーは飲み屋での仲間で二十年ほど前に亡くなっている。

そして、保険屋の指図で鑑定士がやって来た。いつも同じ人で、何回目だろうか?数回は来ていると思う。そして、「これはもう全損だと判定した」。勿論全損の方がドア二つ直すよりも安いかもしれない。詳しくは、提示額を見て、保険から最も金を取れる方法を検討しなければいけない。百万円ほどは取れない可能性が強く、代車料金などをどれほど取れるかだろう。

取得した保険金で豪遊では無く、旅行代にしようかと思ったが難しいかもしれない。完全に直せばその分高く売れるという事ではなさそうだ。問題は新車を注文する時に如何程で最後下取りして貰えるかもある。保険の要綱の細かな所とソロバンを弾き出す必要が生じてきた。少なくとも新車に乗り換えるまでは動いて貰わないと困るが、数か月以上も代車を払うという事は無いだろう。さてどうしたものか。先ずは、最後の車検を受ける。



参照:
鑑定士による査定の程 2017-07-23 | 雑感
手作業での車の塗装 2017-09-01 | 生活


by pfaelzerwein | 2018-09-12 23:25 | 雑感 | Trackback
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