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新たに分ったことなど

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就寝前に来年のべルリナーフィルハーモニカーのオープニングツアー情報が入った。オープニングでは第九交響曲となって、もう一つのマーラーの八番ではなかった。それは驚かないが、そうなるとジルフェスタ―コンツェルトのプログラムが気になる。こちらが第九でベートーヴェンイヤーになると思っていたからだ。マーラーの八番は三日間だけフォアアールベルクで地元の交響楽団と演奏されて、それでしばらく時間をおくとしても、その次に考えられるのは2020年のバーデンバーデンではなかろうか?なによりも第九がブカレストのエネスコ音楽祭の初日を飾り、ベルリンからザルツブルク、ルツェルンで演奏される事になる。プロムスが毎年なのか隔年なのかも興味あるところだ。その第九を日本初公演に持っていくことはあるのだろうか?

もう一つのシェーンベルク、チヤイコフスキー五番をツアーに持っていくのは、ある意味予想されたが、バーデンバーデンも2019年は過渡期のプログラムなのでそれに重なるだけかもしれない。今後もザルツブルク、ルツェルンのプログラムと重なるならば是非教育的プログラムの方にして欲しい。これで同じプログラムをバーデンバーデン、ルツェルンで二度聞けることになる。将来的にはもう一つのプログラムがバーデンバーデンで演奏される筈なので、ベルリン以外で少なくとも三種のコンサートプログラムにオペラ一つは楽しめるだろうか。来年のジルフェスタ―はそのプログラム如何でベルリン行きになるのかどうかも早く知りたいところだ。

引き続きLINUXによるPCオーディオ構築である。大きな進展があった。ハイレゾリュ―ション再生である。この点もウィンド―ズではソフトお任せになって、中々ハードの壁を越えられないところになっている。それどころか中華PC生産者に圧力を掛けて、出来るだけ原音を録音できないようにソニーなどが圧力を掛けていると読んだ。メディアを保護するためである。しかしそうした疑念や不安を一掃してくれるのがLINUXでのPCオーディオである。なにもそれは裏抜けのようなソフト開発がよ容易であるとかそういうことでは無くて本質的な事なのが今回の成果でもよく分かる。

最初に問題になっていたのが、アップサムプリングがWIN8のRealtekのような機能が無いので前提になっておらず、それどころか普通に出力するだけならば48kHzで再生しても44.1kHzへとダウンしてしまう傾向があった。これではリサムプリングの功罪を吟味する以前に流石に話しにならないので、その出力段を選択可能なハイレゾ向きのソフトを探した。そこで先ず挙がってきたのはリンドグレンという人が開発したAudaciousと称するソフトである。これはあまりにもグラフィックが単純で初めはどこで選択可能なのか分からなかったが調べてみると、出力段からプルダウンメニューで多彩な選択が可能と分った。理論的にはPCでの処理を最低にして、そのデジタル信号をDACの方へと直接送り込んでやることだが、調べて見当をつけても最終的には耳で聞いてみるしかない。

ただしこのシステムではSACDをリッピングしたようなファイルが読み込めないので、必要なプラグインを探すと同時に他のソフトも調べた。検索しているうちになかなか纏まったサイトが出てきたので、そこで紹介されている無料のDeadBeefと称するロシアシナ?制作のソフトに行きついた。これで.dsfや.dffなどの再生が可能となる。実際にはISOなどの方が多く転がっているのだが ― 実際どこかで拾って来たものがあり調べてみると今回購入したCDボックスの録音だった -、数少ないハイレゾソースを試してみるにはその可能性も欲しかった。そしてその出力段の設定を開けてみて驚いた。優に30種類ぐらいの可能性がある。アナログ出力でスピーカーに送ったり、ミクサーを通したりから、USBで接続してあるDENONのDACの内部にまで行き渡っている。サラウンド自体はDAC側は受けるだけで、結局2チャンネルステレオでしか出力しないが、当然アルゴリズム上はそのデジタル信号をどのように処理するかの選択となる。当該DACの場合はPCMのDSD変換の判断がそこに加わる。最終的には聞いて判断することにもなるが、とても面白い。傾向としては合理的な処理を選択していくと原音再生に近づくという事で、フィルハーモニーからの録音なども臨場感がとんでもなく上がって来た。これはアップサムプリングによる清々しさ効果とは全く別のもので完全にハイエンドオーディオ領域の話題である。

ピュア―トンの楽の音に聞き入ってしまうのだが、機械制御などを専門としている人には当然のことながら、そうしたUnixなどの制御などを横目で見ていた者とすればこうしてあらゆるハードをUSBケーブルを繋ぐだけでLinux機から思いのままに制御できる愉快さは格別だ。なるほどアップルやウインドーズの利点は総合的な日常コムピューターとしての使い良さであるけれども、Linuxのなによりもの利点は制御すべきハードを最大限有効に利用するために ― メーカーが考えたお仕着せでない使い方が可能となる ― 特化することで、他の追従を許さないことを確認した。



参照:
電池駆動のシャープさ 2018-10-24 | テクニック
味わい深い楽の音 2018-10-23 | テクニック


by pfaelzerwein | 2018-10-24 23:30 | 雑感 | Trackback
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