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謎多い麗女が決めるもの

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ネットを見ていると、アカデミー賞の話題のようだ。関心が無いので流していたら、バーデンバーデンでデズデモーナを歌うソニア・ヤンツェヴァが何かを呟いている。どうもアカデミー賞でベストドレッサー賞を貰ったようだ。映画女優でもないのでオスカーとか意味が分からないが、先日来復活祭のマガジンを見て、メトからの声を聞いて、どうなんだろうと思った。音楽の世界もやくざだが更にやくざな映画界となるとなんでもありなのかどうか?

ブルガリヤの人で個人的には彼女より幾らでも綺麗な女性を知っているが、15歳でモーツァルトのオペラに出合って、ピアノを普通に弾いていた少女がオペラに目覚めたという。それを母親が直ぐに全面協力したという馬鹿話が大きな実を結んだようで世の中分からない。ノルマとかとても厳しい声の役柄をこなしていて、自然にそれが出来ているというのが金の取れるオペラ歌手のようだ。そこに天性の直感で役作りをしてしまうというぐらいでないと、あれだけ若くして世界の頂点には立てないのだろう。

デズデモーナの役作りで、オテロなんてか弱いよそ者よとなる。これまた自己決定の強過ぎる女を歌うようだ。相手役のスケルトンの性格の弱さからすると完全に女性上位の舞台で、そのような音楽をメータが指揮することになる。そして、68年後のフリーセックスから現在のMeTooを通して、謎の多い魅力的な女性が征服されたいのかそうではないのかを自己決定するものと言われればご尤もとなるとインタヴューは締めくくっている。

ユロウスキ―指揮のベルリン放送交響楽団の演奏会があった。初日は放送されたがアルペン交響曲の頂上で中断した。放送局の言い訳のアナウンスが如何にもドイツの小役人らしい。なんと「デジタルの時間を調整していなかったので、その通り予定の次の番組へ」とぬかした。あれは放送事故扱いにならずに、つまり予定通りの生中継だったのか?そもそも新曲が18分と長く続き、そのあとも無理に日本公演の準備に押し込んだモーツァルトの協奏曲が演奏された。休憩を入れて優に2時間15分程の演奏会となった。ジャンダルムマルクトの会場にいた人はお得だったに違いない。

次期ミュンヘンの監督になるオペラ指揮者として頂点を目指せる指揮者の日本公演が成功してくれることを望むが、日曜日の諏訪内が弾く実況録音の放送日程までが変わったことで、そこに何か疑惑を抱かせるようなことになってとても残念である。

日本公演のプログラムに関しては既に言及して、足代顎代節約のためにアルペン交響曲を持っていけないのは分かるが、更に日本で人気のありそうなアンスネスと称するピアニストを込みで売り込むのが徒になりそうだ。初日のその演奏が肝心の放送交響楽団までの足を引っ張っていそうである。実際に放送を聞くとまるで顔面を蒼白にして演奏しているようで、二種類の評が書く通り気持ち悪い感じが強い。アンコールのモンポーで何とかの意見もあるが、それもおかしな演奏だ。一寸同じ国出身の頭の悪そうなフォークトという人にも似ていて北欧風なのだろうか。繕うためにメディアはきっとお門違いのレパートリーでの出演だったのだろうと口をそろえて言う。しかしこれではランランより悪い ― 聞くところによると故障上がりという、全く同じだ。そしてこの曲を持って日本へと向かうということだから、プログラム変更のようだ。この演奏ではミュンヘンの放送交響楽団を凌駕するところではないのは明らかだ。



参照:
一流の催し物の周辺 2019-02-10 | SNS・BLOG研究
入場券を追加購入する 2018-01-18 | 生活


by pfaelzerwein | 2019-02-26 03:24 | | Trackback
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