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最初のうさぎちゃん

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バーデンバーデンで水曜日会見が開かれてた。メータがウイルソンとそこで会って打ち合わせするのは分かるが、急遽代入ったヤーゴ役のストヤノフまで顔を出しているので驚いた。ピアノ合わせはベルリンへ行ってからと理解しているが、役作りなどにバーデンバーデンへと先に出向いたのだろうか?指揮者は演出が分からないとはじめ難いだろが、舞台の様子まで分かれば尚良い。バーデンバーデンでメータがオペラ舞台を指揮するのは初めてだと思うが、長年の経験から何か出てくるだろうか。

兎に角、偶然が重なっての幸運だった。そもそもムーティが固辞しなければガティとはならず、病気前のメータが引き受けることはなかったのだ。そしてミュンヘンの前々任者の監督としてペトレンコ体制の復活祭へとも引き継がれることが間違いなくあるだろう。今回は三指揮者が勢揃いするとして記念碑的な復活祭となる。

新聞に先日のエディタ・グルべローヴァの引退興行について紹介されている。最後に演じたエリザベス女王役を始めたのが2004年1月23日からでそれまでのつまり夜の女王やツェリビネッタとして馴染んでいた聴衆を失望させることは無い成功をしたという。そして2006年に「ノルマ」となるが、既に世界は変わっていて、国立劇場ではなくスター劇場で演じられることになり、そしてそれまで重ねて録音をしてきたメディアも金が尽きた。要するに彼女自身が自己宣伝をして劇場に掛けあうことで公演にありつけたとなる。この経過はバッハラー時代になってから彼女自身が抗議をしていたことで周知の事実である。そして今回の引退興行へと辿り着いた。客観的にはそのような経過を辿る。

この年表からも分かるように私自身にとっては、ツェルビネッタのグルべローヴァであって、新聞が書くように1976年に大部屋歌手としてデビューして、スター歌手として契約に辿り着く1978年の大成功まで待たなければいけなかったようだ。カール・ベーム博士の「もしシュトラウスがこれを聞いたなら、コロラテューラの十分間の綱渡りの強力な王女様と言っただろう」とするように、歴史的な歌唱であった。彼女のそれを知っている者はエアーチェクで幾つかの録音を所持しているかもしれない。当時の既に大権威であったベーム博士顔負けの喝采と賛辞を受けた歌唱だった。あの歌唱を聴いたことがある者は恐らく今後ともあの役に関してはもはやなにも期待しなくなって当然である。

さて2020年のベルリナーフィルハーモニカーのツアー公演等の情報が刻々と入ってくる。先ず2月の国内お披露目ツアーでは、18、19、20日と連日ハノーヴァーからケルン、フランクフルトへと南下する。その次あり得るとするとシュトッツガルトからミュンヘンだろうか。スターターがブラームスの悲劇的序曲とストラヴィンスキーの三章の交響曲の二種類がある。

またアムステルダムのマーラーフェストに合わせた六番は4月6日にバーデンバーデン、5月10日ヴィーン、13日アムステルダムとなっていて、その前にベルリン以外ではどこで演奏されるか?こちらは明らかに欧州ツアーとなっている。つまりもう一つの四番のプログラムが5月6日ブタペスト、9日ヴィーン、11日アムステルダム、14日ブリュッセル。その間にプラハやワルシャワなどが入り、更に西欧のどこが加わるか?

週末は再び夏時間である。パン屋で今年最初のうさぎちゃんを獲ってきた。明日も峠を駆けるときに探してみよう。



参照:
愛と食と生と職の説法 2007-04-10 | 暦
復活祭の連休の束の間 2015-04-05 | 暦
by pfaelzerwein | 2019-03-30 05:38 | 雑感 | Trackback
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