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西日のあたる森の開花

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土曜日には既にこうして開花していた。オーデンヴァルトのヘッペンハイムにあるワイン地所セントゲリヒトで写した。日陰は、水で路上が凍結しているに係わらずである。

朝晩は、零下の日々が続いているが、日差しが強く、サンルームなら気持ち良く裸で日光浴が出来そうである。

オーデンヴァルトは、プフェルツァーヴァルトとライン平野を挟んで向きあって、南北に伸びている。ライン河の右岸がバーデンヴュルテンベルク州からヘッセン州へとヴァインハイムからヘッパンハイムへと跨る。

反対の左岸がプファルツで、両世界大戦後にフランスに編入されたり、管轄を受けた地域である。先日遊びに来た子供も、ジャンと名付けられていて、フランス綴りであるが、プファルツの名前として役所でも認められているという。

アルペン協会でブルゴーニュ・マコンとの姉妹提携があり、フランス語の話を市民大学の人と話したときに、今でもこの地域ではルートヴィヒスハーフェンなどの都市部と比べて比較出来ないほどフランス語学習熱は強いと聞いた。

しかし、町中ではフランス語はおろか外国語に堪能どころか標準ドイツ語もめったに耳にすることが出来ないこの地域なので大変不思議に今でも思っている。個人的には、地元出身の者でフランス語堪能な人間は一人しか知らない。一体他に何処にいるのだろうか?

何れにせよ、地質学にも左右の盛り上がりは異なり、何よりも気候が違う。それは、朝日が当たるのと夕日が当たる相違だけでも大きい。つまり、春夏秋冬穏やかな気候はプファルツのワイン街道の特徴であるが、オーデンヴァルトの麓のベルクシュトラーセは熱も持ちやすく朝晩の冷えは強いかもしれない。

ワインも、土壌の特徴を無視すれば、プファルツのワインは果実風味が豊かで、ベルクシュトラーセのワインは酸も強く、アイスヴァインなどの収穫にも適している。因みにこちらでは、まだ蕾を見る季節ではない。陽射しもハイデルベルクなどの谷間を除くとベルクシュトラーセの方が強く感じる。
by pfaelzerwein | 2008-02-19 02:58 | | Trackback
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