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小雪ちらつく強い花並木

小雪ちらつく強い花並木_d0127795_4333837.jpg試飲のついでに久々にビュルガーガルテンを歩いた。有名なワインの地所である。塀に囲まれた一帯のリースリングは、ミュラーカトワール醸造所の看板商品としてその薔薇の香りと共に特に誉れが高い。2006年度は映像に記録したように、腐りが酷くエルステスゲヴェックスとして発売されずにシュペートレーゼとして格落ちされた。

2007年産は、大変期待出来るのは最下位のMCリースリングを飲んで確信出来た。なんと鋭く厳しい酸であろうか。瓶詰め一週間後でまだまだばらばらの状態であるが、その化学分析の数値が示す意味が今年は明確である。本年試飲した中では最も鋭く、期待出来る。

上のワインは、ビュルガーガルテンとは関係がないが、この地所を歩くと他の醸造所の地所の悪さがよく分かる。この地所に関しては、塀に囲まれた一帯のみが特別な地所と地形的に納得できるのである。小雪ちらつく強い花並木_d0127795_4345554.jpg

帰りに、小雪がちらつくギメルディンゲンのあの台風にも耐えた美しく開花するアーモンドの並木を通って、先日来話題となっていたダイデスハイムのキーセルベルクの広い尾根筋を歩いた。なぜあれほどまでに、隣り合った地所でも味が異なるのかを確認したかった。

なるほど、比較対象となるフォン・ブールとフォン・バッサーマン・ヨルダンの両醸造所のキーセルベルクの地所は、前者が南側へと落ちる斜面にライヘーレと並んであるのに対して、後者は尾根の上のふくらみにその地所を占めている。

フォン・バッサーマンの尾根の続きにはゲオルク・モスバッハーの地所があり、彼らのグラン・クリュワインの地所である。その南へ落ちる斜面側にはフォン・バッサーマンのグランクリュ地所ホーヘンモルゲンがあり、A・クリストマンのグランクリュが先のフォン・ブールのキーセルベルクの地所との間に挟まれている。



参照;
特産品を特別に吟味する [ 試飲百景 ] / 2008-03-03
微妙に狂った設計図? (新・緑家のリースリング日記)
by pfaelzerwein | 2008-03-07 04:36 | ワイン | Trackback
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