人気ブログランキング | 話題のタグを見る

感覚麻痺のバイリンガル

零時過ぎに目が覚めてしまった。お抹茶を飲み過ぎたせいか、そのタンニンのせいで味覚も皮膚感も麻痺しているようだ。そして目が疲れる。

床屋談義では、日本の気候以外に建築景気とその実体経済、トヨタ景気の中京経済と関西地盤沈下、老齢化による人口の都市集中が話題となった。前日のマンハイムでの話しでは、日本人の「世界観」恐怖症を話題とした。

前者は工業先進国共通の現象である反面、アシミレーションの進んだゾンビ化は日本に顕著であるとする。ライフスタイルや女性の草履顔コスメティックのみならず若い男性のモロコシ髭頭の漫画顔作りの特異性に、後者におけるその世界観が現れているようである。

日本人の流浪や転生の心情の典型を「方丈記」に見るのも良いが、そうした時空間がどのように現在のそこの風景に現れているか?それを環境と見るのかそれとも文化と見るのか。

床屋の親仁が言うように、時差の影響で集中力が無く、新聞も目を通すだけで精一杯である。携えた日本語の活字も流石にその字面といい内容といい段々と興味が失せた。こうして日本語を綴る事がなければ大分と離れて仕舞っているに違いない。

子供の頃からのバイリンガルは知らないが、文化的な根本までを含めると、本当のバイリンガルと言うのはありえないのではないかと考える。勿論言語によって、ものの言い方が変わる。

雨に濡れて今まで拡げていなかった先週の土曜日の新聞に「北京関係」の記事が出ている。長野の善光寺が聖火リレーの出発点を断わった事実とその背景、並びにコーラやサムスンなどのスポンサー企業の非協力が記事となっていた。なぜ、日本企業が自粛をしないのかなど伝えられずに不明の点は多いが、その後の善行寺への落書きの事件はまだ起きていないようだ。あの犯人は見つかったのだろうか?

北京大学では、外国人学生の夏休み中の厳しい国外追放が計られてれいると言う。企業駐在員や一般旅行者へのヴィザの交付も厳しくしてきていると伝えられている。その一方、上海中心に民主化への言論活動が活発になっているらしい。

日本語と欧米語のバイリンガルに比べても北京語と欧米語のバイリンガルは不可能に近いのがこうしたことからも証明されている。



参照:
Die größte Aufruhr der Geschichte, Mark Siemons FAZ vom 22.4.2008
史上最大暴乱记实 (凤凰論壇)
善光寺「宗教家として筋…」(毎日新聞)
哲学を破壊せよ(A Prisoner in the Cave)
中国共産党の綱渡り (tak shonai’s Today’s Cracks)
by pfaelzerwein | 2008-04-25 00:04 | アウトドーア・環境 | Trackback
<< 禅の弓の道とは如何に? パラダイスに覗く花 >>