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飽きない気持ち良い生活

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昨日、一昨日とやっと本を読む時間が取れた。一滴もアルコールを摂取しなかったことが大きいだろうか?日本旅行、フランス旅行を挟んで、その準備や時差以上に思考の転換が必要だったことが、集中力の低下に影響していた。三月以来初めてやっと落ち着いた気がした。

その症状が老人性更年期障害かと思ったぐらいであるが、実際には関心事の三大モットーに集中していて、至ってヴァイタリティーを向上させているのである。ここ数年の傾向と水準からすれば、明らかに上昇傾向が感じられるが、今世紀になってダイエット生活を始めた以前の活力へと近づくのか、それともその是非なども検討しなくてはならない。ある程度低カロリー低消費の方が今日のライフスタイルには適しているように思うが如何であろう。

バッサーマンヨルダンの試飲会に参加した。念を押していた醸造蔵見学が無いと知って気落ちしたが、試飲は十分に出来た。しかし、蔵内での試飲はワインの色なども判断出来なく、心理的にもあまりよくない。昨年はワインの温度に苦言を呈したが、今年は他のことを苦言しなければいけない。やはり、企業家などに握られると先行きは暗い。

ワインの方は、ライタープファードも良い評価を得て、やはりキーセルベルクと言う声も喜ばしかった。先週からこれで二人の女性の味覚によって、ここで今年になってから何回も書いたことが再び確認された。

ウンゲホイヤーも一片の砂糖味が気になるが評判は良く、今回良いと感じたものにグラインヒューベルのこってり感がある。またアウフ・デア・マウワーのキュヴェーが、自然酵母で醸造されているなどそれなりの商品開発をしていたのは注目された。このあたりは改めて試飲しなければいけない。

傘下協賛としてシュヴァルツ氏のキュヴェーや本人もそこに居たが、ミュラー・カトワール当時もであるが、氏の仕事振りは一般に言われるほど関心しないの一言に尽きる。当時のビュルガーガルテンも必ずしも今と比べてそれほど優れていた訳ではない事をここに明確にしておきたい。そして強く長持ちするリースリングでは必ずしもなかった。

今回、比較的評判の良かったものにアイスヴァインやトロッケンベーレンアウスレーゼさらにショイレーべのアウスレーゼなどがある。比較的飲み易い糖度で上手に作ってある。しかし、この分野においては先代の醸造親方ヘーネ氏のあの分厚くて強い掌を髣髴させる強烈なリースリングは今は無い。今も蔵に眠っている二十年以上経ってから飲めるようなワインは消え伏せた。

現在のリースリングのトレンドは、繊細で早飲みして美味いものと、グランクリュのように上手く経年させて楽しむものとの二傾向であると思われる。その中で甘口もか細く早飲み出来るものが作られているようだ。所詮甘口リースリングの消費量は限られていて、隙間商品には他ならない。

帰りの車の中で、キーセルベルクを一押しした女性と話した。幾ら飲んでも飲み飽きない、何時までも気持ち良いリースリングがやはり良いワインであると。

低消費とは矛盾するが、糖価を押さえて、無理なくアルコール化した良質のワインは、本来の意味でのバイオ商品であり尚且つ今日のライフスタイルに合致していると考える。



参照:
昨年とは異なる今年 [ ワイン ] / 2008-04-27
不思議な風景と惜別の情 [ 雑感 ] / 2008-04-20
小雪ちらつく強い花並木 [ ワイン ] / 2008-03-07
特産品を特別に吟味する [ 試飲百景 ] / 2008-03-03
プァルツの真の文化遺産 [ ワイン ] / 2008-01-13
吹っ飛んだ休肝日 [ 試飲百景 ] / 2008-01-09
桜は咲いたか未だかいな [ 試飲百景 ] / 2007-11-30
道に迷って思わぬ出会い [ 試飲百景 ] / 2007-10-08
フランケンシュタイン蔵 [ 試飲百景 ] / 2007-05-17
by pfaelzerwein | 2008-05-18 12:18 | ワイン | Trackback
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