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誠に貴重なご意見番

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ルフトハンザから手紙が届いた。なにも備品を頂戴した覚えはない。フランクフルト到着時に狭苦しい座席の忘れ物を点検するためにイスのクッションを外して小姑のようにゴミを見つけたが、また大阪到着時に旅行中の読みものにと雑誌類を探ったが。

スチュワーデスを口説いても、またストカー行為も場合によってはありえるかも知れないが、よく問題となるセクシャルハラスメントは信条に反してありえない。

先日のご意見への回答であった。ご意見の内容は既にここに紹介した通りだが、読み難い字を丁寧に読んでくれたようだ。

要約すると、「大阪への飛行の印象を提示頂き有難うございます」と始まって、「お客様として大変お贔屓にして頂いており、ご意見はまことに貴重なものとして伺います」と、会社と顧客の関係を明示している


「この度は、飛行中の食事とワインの質に関して、お客様の機内での常時快適を心がける我々の機内サーヴィスが、期待に応えられなかったことを残念に思います。」と苦情に遺憾の意を示す。

「お客様のルフトハンザに対する要望は、特別に役に立つもので、非常に真剣に受け止めておりますことをご確認くださいますようお願いいたします。」と苦情の内容を、「よって、お客様方のご指摘を我々の今後の製品の向上と開発に活かすべく、担当の部署に早速批判として報告しました。」と型文を書き添え、最後に次の様に結んでいる。

「この度のご不快をなにとぞお許しくださいますよう宜しくお願いいたします。そして、今後ともお客様の信頼の翼としてあることを願っております。」と、そして更に次の搭乗を期待して文を結んでいる。

ドイツ企業としては特別に丁寧な文章で、航空業界の特異性が見えて来るようだ。なるほど今回も「様々な都合からフル料金を支払っていたら」とする立場に立っての批判であったが、今後A380などの大型旅客機導入においては、飛行の安全の次に客室サーヴィス内容は益々重要を増してくる。

ザウマーゲンやエルステゲヴェックスを提供しろとは言わないが、新鮮なリースリングや気の利いたジルファーナーやソーヴィニオン・ブランなどを美味いドイツ料理に合わせて欲しいものである。

これで廻りまわって、少しは、ドイツワイン業界の援護射撃になっただろうか?世界中の乗客にドイツワインの実力を紹介して、それとなく広報するのは、最終的には良いドイツワインの経済的な仕入れにも繋がり、更に決して小さくない経済効果を生み出すと思うのである。



参照:クレーマーの楽しみ方 [ 雑感 ] / 2008-04-22
by pfaelzerwein | 2008-05-27 01:29 | 生活 | Trackback
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