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如何わしいワインのかい

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久しぶりに野外で短い日没までの時間を岩登りに興じた。帰ってきてからお決まりのチリコンカルネである。今回は唐辛子を降りかけたので通所の味である。オーメドックの澱のあるワインをコーヒーフィルターに通すと、あら不思議急に味がシャキッとクリアーになる。これならやはりメドックの方がサンテミリオンより高級感があると思い出させる。

食事はそれで無事に終えたのだが飲み足りない。そこで少々甘え目の白ワインを取りにクラに下りる。ラインガウのロバートヴァイル醸造所の物色すると半辛口グラーフェンベルクの96年とかのものがあるのだが、アルコール度12度を越えていて食後に容易に開けるにはあまりに期待が大き過ぎる。そこで見つけたのが2006年産のファインへルプと呼ばれる半辛口タイプである。丁度食後に飲んで見たいものである。

さて、コルクを開けて注ぐとコルク臭い。これは駄目と思ったが、一瞬ミント系の味が味わえるがあとは口に引っかかるまるでフランスの燻製ワインのような味に甘みがある。試飲して態々購入しているのでそれほど悪い事はない筈だが、香ばしさに欠けるのである。半辛口タイプは、甘口のように枯らすには弱く、辛口のように味覚を満足させるものではない。市場から徐々に駆逐されて行った商品郡なのだが、力の弱いそれはやはり駄目である。半辛口を買うならば、グランクリュリースリングを買うべきである。

二日目となると、糖が浮いて梅酒状態となってくる。梅酒に10ユ-ロ以上払う馬鹿がいるだろうか?チリコンカルネを温めるために料理ワインとしてこれを投入する。まだ、プレゼントとして貰った甘口グラーフェンベルクは、アルコール度が低くても枯れるまで待つ事が出来るから良い。しかし、こうした中途半端なQbAものは、早めに飲んでしまうべきなのだろう。不味いものを飲むならエチルアルコールにシロップと炭酸を混ぜて飲んでおけ。

経験豊富だと豪語していても、名前が「ハルプトロッケン」から「ファインヘルプスト」に変わっているだけで直ぐに騙されてしまうのだ。ワインなどは、その本当の価値を見極めるのはあまりに至難の業である。「何年物のなにが良いとか」断定的に言うのは、愛国とか言う言葉を発するのと同じぐらい如何わしい。誰が何のためにそんな事を発言しているか考えれば、馬鹿でも理解できよう。


写真:澱が溜まったペーパーフィルター



参照:
「田母神・論文、アパ、渡辺昇一ら極右支援『奥の院』関連情報」の観 (toxandoria の日記)
「日本は侵略国家であったのか/田母神俊雄」について感想 (MuBlog)
ボルドーの最も美い一角 [ ワイン ] / 2008-11-03
by pfaelzerwein | 2008-11-14 03:35 | ワイン | Trackback
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