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世論形成への言論活動の有意

カールスルーヘの憲法裁判所でネット投票の可否について判断が下された。技術的補助は歓迎されているが、「ペンと紙」によるそれよりも憲法の精神に沿っているとは言い難いようである。

要するにブラックスボックスである投票機の技術的問題もあるが、それよりもたとえ秘密投票であっても権利行使を公然と示威することが重要となるようである。

さらに推考を進めて行くと、世論が形成されている中で、「自らの一票などは焼け石に水と思う」のが普通であり、冷静な判断なのである。そうしたしらけの気持ちを癒すために二大政党制などの方法が慰めとして採用されるが、米国の大統領選挙で経験したようなどちらでも良いような馬鹿げた結果となって、その二大政党制自体が形骸化してしまう例も多々見られる。

現実問題として、「投票行動以前に世論を客観的な立場で観察して分析すること」は投票行為よりも遥かに重要なのである。つまり世論が形成されてしまう時点で投票の価値などはなくなる。それよりも世論形成へと向けて公に深く議論して行くことが民主主義の基礎である。要するに言論の有意性である。

合衆国の民主党の予備選挙に於ける党員集会風景などを見るとまさにそれである。一見馬鹿げた子供のお遊戯のような行為にも見えるが、投票そのものよりも重要であることはそのように考えると直に納得出来るだろう。

ジャーナリズムが政治機構よりも重要な理由はそこにある。



参照:
民主党小沢一郎代表の公設第一秘書の逮捕に思う (日々雑録 または 魔法の竪琴)
検察も無粋なことをしたものだ (tak-shonai’s Today’s Crack)
民主党「小沢・公設秘書逮捕劇場」の奥深くで不気味に“あざ笑う” (toxandoria の日記)
小沢民主党代表・公設第一秘書逮捕の波紋 (ポラリス-ある日本共産党支部のブログ)
素朴さ炸裂のトムちゃん 2009-01-25 | マスメディア批評
刈込めば実り膨らむ葡萄かな 2009-02-24 06:27:38 | マスメディア批評
社会不安を煽りたい麻生 2009-02-12 | マスメディア批評
by pfaelzerwein | 2009-03-08 04:07 | マスメディア批評 | Trackback
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