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上げよ、怒りの雄叫びを!

車のラジオが報じていた。*公的支援反対へのデモンストレーションが**活発になってきたと。当然の事である。フランクフルトでは、二万人を集めての大行進が予定されていたが、結果を知りたいところだ。所謂アウトノーメンなどの極左から左派党など自然環境団体を交えて多くの団体が参加したようだ。レーマーベルクではラフォンテーヌ党首がアピールをすると言うから興味深い。

税金による好い加減な援助は許せないと言う庶民感情は、ロンドンで開かれるG20からオバマ大統領を交えたストラスブールとバーデン・バーデンでのナトの会議へとエスカレートして行くものとみられる。経済の軟着陸とかこまじゃくれたことを言うやつはどこの誰だ!庶民感情はああした経済詐取*には到底納得しないだろう。

先日来、ベルリン政府で突然のようにチァイルドポルノ禁止が再び話題となって、既に過去の事と思っていたので驚かされた。どうもつまらない大臣が選挙戦に向けて自らの人気取りのためにぶちあげたらしい。

今でもネットでは米国を中心に約千のチャイルドポルノサイトが存在するようで半分は商業的に運営されているらしい。大臣女史の主張は、ドイツおいてそれらを観覧できなくフィルターを入れろと言う中共並みの検閲になる恐れもある案件である。

個人的には表現の自由や観覧の自由をそこに持ち出すのは間違いと思われるが、そもそもポルノ映像や表現の商品や創作が悪なのではなくて、政治家も言うように子供の虐待、誘拐、搾取から守ることが重要なので、その結果としてのそうした商品の観覧や制作販売を禁止する事とは本質的には異なる。寧ろそうした制作物があることは犯罪の証明であり、世界中にはそうした性犯罪の被害者は数限りなくいる訳で決して貧困や教育だけで解決される問題ではない。ポルノ観覧や所持の摘発に税金をかけるぐらいなら、子供の福祉のために予算を回すべきであり、あまりにもお粗末な制作をぶち上げる政治家にはあきれ果てる。

キリスト教民主同盟にとっては宿敵の社会主義者でシュトッツガルト選出の議員をチァイルドポルノ観覧所持の罪で、次期選挙戦出馬を見合させたことだけでも価値があるのかも知れないが、あまりにも敵失ばかりを狙っているようでは、第三の政党へとより多くの評が流れてしまうことであろう。



*ベルリンやロンドンでも盛況だったようで、今はこうした一部の活動家が広義行動を行なっているが心情的には広範な市民に広がっている不公平感であり、遡って有効となる法律が成立しない限り、公的資金の援助は世論に受け入れられないであろう。

**利子を付けないで経費だけをとる普通口座とコメルツバンクへの身売りのから政府の支援を受けたドレスナーバンクは九人の重役に対して嘗てない程の百億円以上の退職金を払っている問題は只では済むまい。



参照:
Aus Protest wegen der Finanzkrise, Katharina Iskandar, FAZ vom 28.03.09
[民主主義の危機]《西松=民主・小沢事件》の周縁情報 (toxandoriaの日記)
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by pfaelzerwein | 2009-03-29 02:32 | 歴史・時事 | Trackback
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