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回峰途上に見た鯉のぼり

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聖金曜日の前に夕方パンを買いに出かけた。土曜日の朝までのパンと今晩の夜のリースリングに塩焼き結び目パンを手にいれた。歩く格好をして折角そこまで来たので、坂道を最後まで車を走らせ更に奥へと森を入って行く。

そこから、五つばかりの遊歩道が伸びているので、一番短い町の方へと戻る道へと進む。陽射しがあるので夕方にワインの地所を散策するのは暑くて、陽が暮れたぐらいの方が良い。ポーランドでは摂氏28度まで気温が鰻のぼりのようである。森の中はその分Tシャツで歩くと快適である。

町の方に戻ると、森に面した屋並みに鯉のぼりを見つけた。表札にはその鯉の如く家族の名前が書き連ねてあって、誰それの鯉と鯉のぼりまで書いてあった。とてもほほえましい気持ちになって、周回コースを再び森に入って行くと素晴らしい見晴台があって、そちらへと引き込まれた。そして更に進んでいく。

暫らくすると谷へと道はどんどんと下って行き、自宅へ道しるべがついている。車の方へは谷を遡るほうへと行かねばならない。とうとう谷へと降りてしまった。そして少し遡るが一向に来た方向へと登る道が分からない。

これは出直しを決断しなければ陽が暮れてしまうと、急がば回れで谷から再び上へと道を引き返す。高度差八十メートルほどを一機に上がると汗が吹き出した。今年になってはじめての大汗である。そう言えば毎日のように山の中を彷徨っていたのは中学生のころ以来なので、こうして千日回峰のように駆け回っているとあの時のように再び身が軽くなるだろうか。

案の定、鯉のぼりの情緒と見晴台の光景につられて道を失っていた。一時間半ほど掛けて、結局6キロ程を走破した。帰ってくると、ご近所さんはまだ冬タイヤを履いていて来週には夏タイヤにすると語っていた。
by pfaelzerwein | 2009-04-10 05:11 | | Trackback
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