デフレにサケの甲乙を比べる

午後、スーパーでいつも買うサケの切り身の燻製が三割引になっているのを見つけた。二日前ほどに買ったそのものの賞味期限である。そうなるとすでに冷蔵庫に入っているものは価値が三割も下がってしまっている事になる。

そこからワインを購入に行くまでの車上、デフレーションの傾向を知らせるラジオ報道があった。友人の公認会計士などは昨年まではまだインフラーションの話題しかしなかったので、ここに来て初めて所謂「日本の失われた十年に近い」雰囲気が生まれた。

車の販売数も、ドイツと同じような廃車援護をしているフランスはもっとも新車登録数の落ち込みが少ないようで、VWを中心に落ち込みを押さえていたドイツも益々悪くなりそうである。こうなると安い商品は更に安くなるのを待つ方向へと買い控えの方向へと進むであろう。廃車援助申請から援助を受けるまでの日数は三ヶ月ほど掛かるようでこうした行政側のお役所仕事の姿勢が経済にどのような影響を及ぼすだろう。

新車登録数というものがバイヤーの購入する車だけでなく一年落ち中古車のために購入するものが含まれているので、買い控えが進むと昨年のダイムラー社以上に悪い結果になるだろうか。ダイムラー社は、その株価の大きな変動に関わらず一株当たり二ユーロの配当を護って来ていたが、ここに来て60セントへと減額されて、来年もそれは代わりそうにない。そうなると底値の株にもなかなか食指が動かなくなるであろう。

何もかもが安くなるとしかし生活はし易くなる。ユーロ導入からドイツ語で「高い」を示す合成語「トイロ」が生まれ、何もかも高くなることが揶揄されたが、EU導入によって物価が落ちていく反転期がここに来てやっと訪れたのだろう。ワインなどもマルクと同じ額面のユーロとなってしまい実質上二倍近い物価の上昇が見られたが、再び買い控えと共に安く良いものが買えるようになってくるだろう。

冷蔵庫から引き出した二つの同じサケを比べながら、結局安売り商品を冷蔵庫に戻し、元々安物の一切れ1.7ユーロの純正価格商品をヌードルの具として愉しんだ。

こうなればEUの金融政策動向が最も気になる。同時に伝えられていたのは所謂金持ち税の導入であった。
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by pfaelzerwein | 2009-04-17 14:54 | 生活 | Trackback
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