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憎めない配達トラック野郎

昨晩も起きていれなくて早めに床についた。女性を口説く夢どころか、明け方頭痛や目の周りのまた喘息気味の呼吸器官の不調を覚えて目が覚めた。花粉の影響が今年は数年ぶりに酷いようだ。一斉に芽が吹いたように人間の身体にも大きな変化を与える。今日は、考えた挙句初めて毎週の岩登りを諦めた。風が強く、肌寒く、陽射しが虚ろである。こうなると無理をしてまた喉をやられる無酸素運動も、有酸素運動の散歩に行くのも憚られる。無理をせずに先ずは体調を戻すのが早道だろう。

本日も総重量180KG相当の配達があった。配達の約束は、前回同じ運輸業社の運転手が「この町は水曜日は午後と決まっている」と「午前中の約束はよく分かっているけど」と言いながら正午を一時間半も過ぎた弁解をしていたので、その件を説明しながら「14時までの配達」と運送業者本部と取り決めた。

結局、昼食を早々に切り上げて待てども訪れず、出かける用意も出来ずにいると携帯から電話が掛かってきて、「荷物があるけど、なんか知らんが高さが二メートルもあるから」と、トラックのエンジン音を背後に響かせ鷹揚に言うのだ。「14時まで待っているけど、今直ぐ来るなら来たらいい」と、既に15時を廻っているのを確認、本当に直ぐ来るだろうかと訝しく思いながら受け取り準備をしていた。

結局その後30分ほどして、大型トラックが横付けされたような気配があり、がたがたと深い荷物室で作業している音がする。来たかなと思ったのだが、なかなか呼び鈴が鳴らない。と思った頃、ようやく鳴った。急いで出て行くと、例の男が立っている。

「やあ、また来たか」と挨拶して、「荷物は向こうへ運んで」と指図すると、「もう持って行ってある」と悪戯っぽく言うのだ。

そちらへと向いながら「あんたにはアポイントメントなんて必要ないね。いつも遅れるんだから」と、奴のために14時までに約束していたのにと思いながら、待たされた文句を言うと、

「いやー、十何件も配達先があるから仕方ないんだ」とかまた言い訳をする。

「もう少し先に電話してくれていれば、まあ、良かっただけどね」と釘を指す。

荷物を置く場所を指定すると、「なんだったら重ねてあるものを下ろしましょうか」とか神妙な事を宣。

「そのままでいいから、まあ、また次ぎに来る時は午後に指定するから」とまたの再会を約束すると、電話を掛ける仕草をする。

しかし、そうなると彼は今度は一体何時に来るのだろう?



参照:
「おれを信じなさい!」 2008-12-16 | 生活
出来悪い企業の従業員 2008-07-18 | 生活
カード枚数分だけの信用 2008-12-13 | 生活
黄色の自動車で配送? 2007-03-29 | 生活
by pfaelzerwein | 2009-04-23 02:54 | 生活 | Trackback
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