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永いフィットネスの精華

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夜が明けると流石に上腕がだるい。理由は定かではない。岩登りのそれか、ストックを突いたそれか何とも言えない。

日曜日から昨日木曜日までのアルゴイの山小屋の滞在で、雨の日を除けて三度も二百メートル以上の壁を三回登れば満足以外のなにものでもない。

フリークライミングでこれだけ根を詰めて登ったのは初めてである。雨の日に濡れ鼠になりながらレスキューの練習や泥泥を蒲伏前進して洞窟潜りをしたのだが、疲れ知らずで過ごせたのは昨年の夏以降更に今年の春からの節制の賜物だろう。

九人の面々の中で最後の最後まで残ったのは六人だけであった。一人は十分に練習をしておらずザイルにぶら下がって身動きがとれずに救助に二時間ほど掛かった。もう一人も共にオヴァーウェイトであり下降路の膝への負担を理由に一度しか上がらなかった。もう一人の警察官もクライミングは良くやっているようだが大きな壁は初めてで完全に怖気て仕舞って体調を壊して早々と退散した。

全体としての成果もなかなかなものだと思うが、個人的には六級マイナス、高度差二百二十メートル、ザイル延長距離三百メートルの最終日にこれまでの日々の成果を十分に発揮できたことに間違いない。

週末にこれから出てくる疲れを癒して、今後もう一クラスレヴェルを上げる糧にしたいのである。十代や二十代で達成できなかった純粋にスポーツ的成果へと至っているのは自ら不思議ですらある。

体重オヴァーの二年上の者と今回57回目の誕生日を迎えた最年長者に一言も二言も言いたかったが、一年や二年で達成出来るものではないので口を摘むんだ。十年近く掛かるフィットネスの精華なのである。

そして本当に食が太いのは決して体重オーヴァーの連中では無いのが証明された。
by pfaelzerwein | 2009-07-17 15:02 | 生活 | Trackback
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